大島優子、AKB48卒業後の初出演映画で宮沢りえ、小林聡美と共演
横領に手を染め転落していく平凡な主婦を宮沢りえが演じた映画『紙の月』(2015年公開予定)に、大島優子が出演していることが明らかになった。6月2日にAKB48を卒業予定の大島にとって、本作は卒業後、初の出演作となる。
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大島が演じるのは主人公・梅澤梨花が契約社員として勤務する銀行の窓口係・相川恵子役で、仕事に無頓着で欲するままに生きる天真爛漫なキャラクター。出演について大島は「これほどまでに繊細な現場は初めてでした。登場人物の心情が複雑に描かれていくなかで、自分に与えられた役をどう演じるか考えることがとても面白かったです。吉田大八監督のきめ細やかな指示は、自然体でリアルなキャラクターを作って下さいました。もっと長い時間、監督のもとで学ばせていただきたかったです」とコメント。
宮沢のほか、実力派女優・小林聡美も出演しているが、「宮沢りえさんは、絹のような繊細さと強く美しい輝きを併せ持つ素敵な女性で、完全に魅了されてしまいました。小林聡美さんはとても柔らかい雰囲気の方で、緊張していた私に気さくに話かけて下さいました。けれど、お芝居になると役柄が持つ厳しさや壁のようなものを感じ、色々な表情を持つ小林さんに惹き込まれてしまいました」と共演について語った大島。
一方、そんな彼女について宮沢は「監督からの注文に対して、それを飲み込んで吸収して表現する瞬発力がある方だと思います。とても古風な瞬間と、キラキラしている瞬間があって、素敵です。色んな顔をもっているし、堂々とされているので、若いのに頼もしい」と絶賛。小林も「のびのびとしていて、明るくて、ほんとに素敵な女優さんだと思います。あらゆる世代に、同じオープンなマインドというか、みんなにフラットな感じでコミニュケーションがとれる方なのですごく現場の雰囲気も和やかで楽しい」と称えた。
ドラマ化・映画化もされ人気を博した「八日目の蝉」などで知られる直木賞作家・角田光代の原作を映画化した本作。映画に先駆けNHKでドラマ化されたときには原田知世が初の汚れ役を演じ話題を振りまいた。何不自由ない生活を送り、一見、幸せそうに見える主婦が、空虚な毎日のなかで年下の大学生と出会い男女の関係になったのをきっかけに、勤め先の銀行の金を横領。徐々に金銭感覚を麻痺させ、人生を狂わせていく様子を描き出す。
主演・宮沢の7年ぶりとなる映画主演作として注目を集めるほか、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八が監督。年下の大学生を注目の若手実力派・池松壮亮が演じる。主人公の同僚を演じる小林と大島は原作にはない映画オリジナルのキャラクターで、映画ならではの展開を彩っている。
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