6月14日より公開中の映画『私の男』(熊切和嘉監督作)が第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品され、「最優秀作品賞」と「最優秀男優賞(浅野忠信)」のW受賞をはたしたことがわかった。
・浅野忠信と二階堂ふみ主演で禁断の愛を描いた直木賞受賞作『私の男』を映画化!
同映画祭で日本映画が最優秀作品賞(グランプリ)に輝いたのは、1999年(第21回)の『生きたい』新藤兼人監督以来15年ぶり。最優秀男優賞に輝くのは、さらに遡り、1983年(第13回)の『ふるさと』(神山征二郎監督) の加藤嘉以来、実に31年ぶりの快挙となる。
最優秀作品賞受賞について熊切監督は、「『私の男』は企画段階から完成に至るまで、様々なトラブルに見舞われた映画でした。それが、モスクワ国際映画祭でグランプリ&主演男優賞だなんて、神様もいたんだなあと!最高です!映画監督になって15年になりますが、結果的に『私の男』が今までで一番、“やりたい放題”やらせていただいた映画でした。映画を志していた少年時代に抱いていた想いが、確信に変わりました。これからは、より気合いを込めて“やりたい放題”やっていこうと思います」とコメント。
最優秀男優賞受賞の浅野は「とても嬉しいです!この作品に対しての意気込みや思い入れは、誰にも負けないものでしたし、役作りに関しても、与えられた時間を活かし見えてくるものが大きかったため、力が入ってました。正直思い入れが強すぎて、焦ってしまったり、熱くなりすぎてしまうことがありました。まさかこんな形で報われるとは思っていなかったので、今は素直に皆さんに感謝しております」と喜びの言葉を綴ると、二階堂ふみも「熊切監督おめでとうございます。浅野さんおめでとうございます。映画『私の男』おめでとうございます。モスクワの地でこの作品が評価された事を幸せに思います。この作品に関われたことを誇りに思います」との言葉を寄せている。
同作は、第138回直木賞に輝いた桜庭一樹の同名小説を熊切監督が映画化した作品。9歳のときに震災で両親を亡くした腐野花(くさの・はな)と、彼女を引き取ることになった遠縁の親戚・腐野淳悟(くさの・じゅんご)による禁断の愛を描いたもので、浅野が淳悟役を演じ、二階堂が花役に扮している。
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