カレーが食べたくなる映画が満員御礼!「食」の原点問う秀作ドキュメンタリー
巡礼者や旅行者のために毎日10万食が無料で提供されるインドの黄金寺院。気の遠くなるほどに大量の食事が作られ、大勢の人々が食す風景を追ったドキュメンタリー『聖者たちの食卓』が、9月27日より公開され、公開館の渋谷アップリンクでは週末2日間の全回満席という好スタートを切った。
また、「見終わった後にインドカレーが食べたくなった」という感想が多く、配給会社のアンケートでは90%近くの人々がカレーを食べたくなったと回答。公開直後、劇場併設のカフェでは人々がカレーのメニューに殺到し売り切れとなるほどの反響があったという。さらにツイッターでも、本作を見た後にカレーを食べたというつぶやきが多く、人々の食欲を誘う作品でもあるようだ。
映画は、宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができる「聖なる場所」と、近代的な調理器具は使わず全てが手仕事で行われている調理風景の一切無駄のない神々しいまでの手さばきが映し出され、目を見張る。しかも、食事を作る人々が無償で労働を提供しているというのも驚きだ。
味わうことすらできない慌ただしい食事、孤独なひとりご飯が当たり前になってしまった現代、大勢の人々が差別や偏見、肩書きなどを気にせず同じ食事をいただく“大きな団らん”の風景に、食の原点について考えさせられる人は多いだろう。
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