米国・黒人少年射殺事件で静かな怒りをツイート、社会問題にも意見表明のトップスターたち
人気商売であっても、自分の意見をはっきり表明することを恐れない。欧米のスターたちは自由という権利を最大限に謳歌している。ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・メディアでは、悪口の言い合いなど子どもじみた争いが後を絶たないが、その一方で社会問題にも積極的に発言するスターは少なくない。
アメリカ・ミズーリ州ファーガソンで8月に武器不所持の黒人少年が白人警官に射殺された事件で、同州大陪審は24日(現地時間)に警官の起訴を見送ると発表した。事件直後から抗議デモが繰り返されていたが、不起訴決定を受けてデモ隊の一部が暴徒化する騒動に発展した。
この裁定には全米で様々な物議を醸したが、エンターテインメント業界からも多くのスターたちが声を上げている。
来年2月開催のスーパーボウルのハーフタイムショーに出演が決定しているケイティ・ペリーは、ツアーで滞在中のオーストラリアから「シドニーでたった今このニュースを見て、胸が塞がれたような思い…。ファーガソンに祈りを捧げます。平等なアメリカ(の実現)を祈ります」とツイート。歌手で音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムズは「ファーガソンについて、不起訴になったニュースに胸が張り裂けそうだ。平和のために祈ろう」、『glee』のマシュー・モリソンは「ファーガソンの平和のために祈りを捧げます」とつぶやいた。
『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のキャサリン・ハイグルは「(射殺された18歳の少年)マイケル・ブラウンさんの家族のことを思っています。あれほど深い悲しみを抱えながら、彼らの言葉、行動は素晴らしいです」と、「大陪審の決定発表後、4分半黙祷してください。我々がなぜ声を上げたかを考えてください」と声明を発表した遺族への思いを馳せたツイートを投稿。
『キャデラック・レコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜』などに出演し、NBAのスター選手ドウェイン・ウェイドの婚約者でもある女優のガブリエル・ユニオンは「心が重く、魂は怒りに満ちています…。私たちの問題です。私たちすべての命にかかわる問題です。私たちの声を聞いて、感じて、私たち全員を尊重してください」とツイートした。
フォロワーも多い彼らの発言には少なからず影響力がある。ただ怒りを募らせるのではなく、事件の本質に目を向けることや冷静な行動を促すツイートには意義があったはずだ。
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