大人気マンガをドラマ化し、大ヒットした『のだめカンタービレ』。これを映画化した『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』が、12月19日についに公開! TOHOシネマズ 日劇1にて初日舞台挨拶が行われ、スタッフ・キャストが勢揃いした。
この日登壇したのは上野樹里、玉木宏、ウエンツ瑛士、山口紗弥加、山田優、なだぎ武、チャド・マレーン、福士誠治、吉瀬美智子、竹中直人、武内英樹監督の総勢11名。上映後、スタンディングオベーションの嵐の中に登場した上野は、「こんなに歓迎される舞台挨拶は二度とないと思います」と感激した様子で挨拶。上野は、ドラマと映画で主人公・のだめを演じ、大好評を博したが、「“のだめ”は生きる力を与えてくれた役。馬力がすごくて、危機を笑いで乗り越えていく。そんなのだめから、パワーをもらっています」と役への感謝を語った。
上野樹里、玉木宏が『のだめ』完成披露舞台挨拶。竹中直人は出番の少なさに不満!
公開を喜びテンション高めなキャストたちの中で、1人、しっとり落ち着いた印象を放っていたのが吉瀬。劇中では金髪の敏腕マネージャー、エリーゼを演じているが、撮影中は監督から常に「テンション5倍で!」と言われていたとか。吉瀬は「(エリーゼの)扮装をしていない自分がココにいることがちょっと恥ずかしい」とはにかみ、役については、「実際の私はエリーゼみたいにドSじゃない……(笑)」と、地味でまっとうな人間であることを主張。後編でも大活躍するそうだが、その内容について吉瀬は「後編は、エリーゼの魔の手が、のだめにも忍び寄ってくると思うので、その辺が見どころなのでは」と明かしてくれた。
この日はさらにもう1人、異質なキャラが……。音楽の腕は超一流のスケベな指揮者・ミルヒーを演じた竹中が、なぜか1人だけ役の衣装で登場。司会から指摘されると、ミルヒーになりきった竹中は、「竹中君、とても恥ずかしがり屋! これで(衣装を着て、竹中君が)消えたので、大丈夫!」と恥ずかしさなどみじんも感じさせないぶっちぎりのハイテンションぶりで、場内を笑いの渦に巻き込んでいた。また、公開初日を迎え、主人公“のだめ”と“千秋(玉木)”へのエールを司会から求められた“ミルヒー”は、「千秋! のだ〜めさん! 今日は最高の初日を迎えられて、ミルヒー、とても嬉しい! 3人で抱き合いましょう!!」と上野と玉木に接近。妖しい目つきでジリジリとミルヒーが近づくと、上野は「イヤだ〜!」と叫んで逃げ出したものの、最後は3人でハグハグし、公開を喜び合っていた。
映画については、「芸術性の高いクラシックとくだらないギャグの融合にこだわって作りました(笑)」と監督。そして重要なお願いとして、「ラストカットだけは言わないように!」と、見終わった観客に釘を刺していた。
最後は玉木が、「『最終楽章』ではありますが、今日からスタートだと思っているので、みんなに広めてもらってヒットするといいかな、と。どうぞよろしくお願いします!」と、さらなる応援を呼びかけ、舞台挨拶は終了した。
『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』は冬休み映画の目玉の1つで、配給元の東宝は興行収入40億突破は確実と見ている。また、海外からも注目を集めており、来年3月4日には香港・マカオで、翌5日には台湾、11日にはシンガポールでの公開が決定。韓国からのオファーもあるそうで、現在、調整中だという。
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