(前編)強豪が勢揃い、桜花賞並みの大波乱は!? 悪役フリーザは『コナン』優勢を覆せるか

#週末シネマリサーチ

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
(C) バードスタジオ/集英社 (C) 2015「ドラゴンボールZ」製作委員会
『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
(C) バードスタジオ/集英社 (C) 2015「ドラゴンボールZ」製作委員会

【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

4月11日〜12日のランキングは『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が動員12万人で首位に立った。『前篇』が9万人でのスタートであったことを考えると、かなりの好結果。『前篇』鑑賞後の評判もよく、当欄でも「前作からの上積み十分」と評価したが、その予想を上回る結果だった。注目のオスカー受賞作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は5万9000人を動員し6位。『英国王のスピーチ』との比較から8万人程度は集客できると踏んだが、ややスロースタートとなった。

今週の注目は、ゴールデンウィークに照準を合わせた強力アニメ3作品の公開。『クレヨンしんちゃん』と『名探偵コナン』は毎年同時公開。過去のデータからみても『コナン』優勢は明らかだが『しんちゃん』最新作は、「野原家が春日部市から引っ越す」というセンセーショナルな話題を投じてきた。さらに超人気の『ドラゴンボールZ』シリーズ、実績十分の『ワイルド・スピード』シリーズの最新作も参戦。特に『ワイルド・スピード SKY MISSION』は不慮の事故で他界したポール・ウォーカーにとっては遺作となるなど、「エモーショナル」な集客動機もある。難解を極める一戦。先週の競馬のクラッシック第一弾・桜花賞のような大波乱はあるのか!?
(※ランキングは観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

[今週の上位ランキング予想]
◎『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(東映)
〇『名探偵コナン 業火の向日葵』(東宝)
▲『ワイルド・スピード SKY MISSION』(東宝東和)
△『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(東宝)
×『セッション』(ギャガ)
×『サウンド・オブ・ミュージック』(20世紀フォックス)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で ×:期待)

◎【1位予想】『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
人気アニメ「ドラゴンボールZ」の劇場公開版第19作。シリーズ屈指の悪役フリーザが復活し、悟空たちとの熾烈な戦いを演じる。

前作の『ドラゴンボールZ 神と神』(13年)は、全国312スクリーンで、動員56万人、興収6億8000万を叩き出すロケットスタートを決めた。原作者の鳥山明が原作、ストーリー、キャラクターデザインを手掛けたこと、そして劇場版は17年ぶりということで、往年のファンと、現在の子どもたちがこぞって劇場に詰めかけた。

本作も、前作同様、鳥山明が原作やキャラクターデザインをつとめるばかりか、初めて脚本も担当した純正「ドラゴンボール」。ファンの間でも人気が高いフリーザの復活など、話題にも事欠かない。約330館と上映館数もしっかり確保。『コナン』の前作が初週64万人という数字を記録しているが、それに匹敵するだけのポテンシャルはある。今年初の初週60万人超えに期待だ。(後編へ続く…)

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