押井守監督、新作映画『東京無国籍少女』主役に清野菜名を抜てき!
押井守監督がメガホンをとった実写映画『東京無国籍少女』。この映画で園子温監督作『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜てきされ、見事なアクションを披露した清野菜名(せいの・なな)が初主演していることがわかり、その予告編も解禁となった。
本作は女子校を舞台にしたサスペンススリラー。女子美術高等専門学校の生徒たちのなかに、かつて天才と持て囃された藍(清野菜名)がいた。彼女は事故でケガを負った影響で心に傷を抱え、今では眠ることもできず、授業もドロップアウトし、ただ1人、謎のオブジェを作り続けている。
そんな藍を再び広告塔として利用するためにすべてを黙認し、決して学園の外に出そうとしない教頭(本田博太郎)。特別扱いされる藍を苦々しく思う担任教師(金子ノブアキ)。嫉妬を募らせる同級生たち。降りかかる執拗なイジメと嫌がらせのなか、唯一、彼女の身を案じる保険医(りりィ)にも心を開かない藍。そんな藍が、自身のなかで目覚めた「なにか」によって崩れ始める様子が描かれていく。
『シックス・センス』『ソウ』『ブラック・スワン』など、予想外のラストを描いてきた作品は数あるが、本作もまた、その系譜に加わってもおかしくない内容。なかでもラスト15分は見どころで、清野にしか演じられない作品になっている。
清野の抜てきに押井監督は「演技力に加えてアクションをこなす体力が必要な役。好きな女優がミラ・ジョヴォヴィッチだと答えた時点で決めました。今どきでない硬質な少女というイメージにも合っていましたので」と回答。
一方の清野は、初参加となる押井組に「監督に『これが完成形だから後は撮影当日、現場でいろいろ言うから』と言われて台本を見てみたら、プロットみたいで。詞というより情景? ト書きが殆どで、えっ!? ってビックリしました(笑)」と振り返ると、演じた役については「今回は表情で表現することが殆どで、意思は強いんだけど、どこか切ない。反比例する感情が多かったので 台詞がないのもすごく難しいなと思いました。撮影の後、たくさんアフレコしたんですけど、台詞じゃなくて唸ったり叫んだり普段とは違うアフレコでした」と答えている。
『東京無国籍少女』は7月25日より新宿バルト9ほかにて公開となる。
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