カンヌ映画祭、女性賛美で幕開け! 是枝監督『海街diary』にはパルム・ドール受賞の期待(前編)
13日(現地時間)に南フランスで開幕した第68回カンヌ国際映画祭。今年は28年ぶりにオープニング上映作が女性監督の作品であることが話題を呼んだ。女優でもあるエマニュエル・ベルコがメガホンを取った『La tete haute(原題)』は、家庭環境に恵まれず問題を起こしてばかりの少年の成長を追う社会派の人間ドラマ。少年裁判所に何度も足を運び、少年を救うために尽力する裁判官をカトリーヌ・ドヌーヴ、カウンセラーの男性を『ピアニスト』のブノワ・マジメルが演じている。
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オープニング・セレモニーでは司会のランベール・ウィルソンが、女優、あるいは監督、プロデューサー、脚本家として映画界で活躍する女性たちを讃えて「カンヌは女性です! あなたたちが男性のものの見方を変えました」と宣言。今年のカンヌは女性の年、という印象を受ける。コンペティション部門には、ヴァレリー・ドンゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』)監督の『Marguerite et Julien(原題)』、女優のマイウェンが監督する『Mon roi(原題)』など、女性監督の作品が出品されている。後者のヒロイン役は前述のエマニュエル・ベルコだ。
そして今年の大きな特徴は、日本映画や日本人俳優出演映画の数の多さ。まず邦画は、コンペティション部門にエントリーした是枝裕和監督の『海街diary』、ある視点部門のオープニング上映作でもある河瀬直美監督の『あん』、同部門の黒沢清監督の『岸辺の旅』、そして監督週間では三池崇史監督の『極道大戦争』が上映される。いずれもカンヌに馴染みの深い監督たちで、1997年に新人賞にあたる「カメラ・ドール」受賞、2007年にはグランプリを受賞した河瀬はコンペティション部門の審査員経験もある常連中の常連。映画祭がその動向に注目し続けている日本の監督たちの新作が海外でどう評価されるのかが気になる。(後編へ続く…)
・カンヌ映画祭、女性賛美で幕開け! 是枝監督『海街diary』にはパルム・ドール受賞の期待(前編)(後編)
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