(…前編より続く)
○【3位予想】『トゥモローランド』
“ウォルト・ディズニーが残した最大の謎”と銘打たれた本作。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督&ジョージ・クルーニーで贈るオリジナルストーリー。謎だらけの「トゥモローランド」を知る男と、宇宙飛行士を夢見る少女が未知の世界に挑む姿を描く。
・(前編)東宝VSディズニー、軍配はどちらに! 生田斗真の潜在能力に期待!
公開中の『シンデレラ』をはじめ、アニメーション、実写ともにヒット作を連発し続けているディズニー映画。本作も、全米公開週には約3300万ドルを叩き出し、首位デビューを果たしている。今年公開されたディズニー実写映画の初週成績を見ると『シンデレラ』が全国521スクリーンで動員41万9000人、『イントゥ・ザ・ウッズ』が全国342スクリーンで動員32万8000人。
本作の上映館は約280。5月24日には、主演のジョージ・クルーニーが新妻アマルと共に来日、ブラッド・バード監督、謎の少女アテナのラフィー・キャシディ、ケイシー役のブリット・ロバートソンと共にジャパンプレミアに出席し、プロモーションの一役を担った。オリジナル作品ということもあるが、『シンデレラ』や『イントゥ・ザ・ウッズ』より知名度の点で、やや劣る印象。予告編やテレビCMなども、“謎”がテーマなだけに、どこまで幅広い年齢層に訴求できるか。
▲【8位予想】『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』
世界中で大ヒットを遂げた『ハンガーゲーム』シリーズの完結編『ハンガー・ゲーム FINAL』2部作の前編。監督は前作から引き続き、ヒットメーカー、フランシス・ローレンス。
全米ではオープニングの興行収入で約1億2300万ドルというとてつもない数字を叩き出し、まだまだ衰え知らずの人気であることを証明。ただ、日本では『ハンガー・ゲーム』(12年)が全国565スクリーンで動員7万1000人、第2弾『ハンガー・ゲーム2』が全国274スクリーンで3万3000人とトーンダウン。本作公開館数は約165。最低でも前作とほぼ同等の3万人は集客したいところだろう。
△【9位予想】『おかあさんの木』
戦後70周年記念作品として公開される本作。大川悦生の同名児童文学を映画『解夏』の磯村一路監督、鈴木京香主演で映画化。戦争よって7人の息子を戦地に送り込んだ母の悲痛な叫びと愛を描いた感動物語。
鈴木発案で、5月14日から全国5か所の小学校を訪問し、平和を願った読み聞かせを行った。ラストの地・広島では、千羽鶴と共にゴールインした鈴木は平和の大切さを訴えた。上映館数は約200。多くの人に見てもらいたいという願いを込めてランクインを期待。
【注目シネマ】
×『トイレのピエタ』
人気ロックバンド「RADWINPS」の野田洋次郎を主演に迎え、余命3ヵ月と宣言された青年が、自身の夢との向き合い方や、偶然出会った少女によって命の意味を実感していく姿が描かれる。
5月27日に行われた外国特派員協会での会見で野田は、外国人記者からの質問に通訳を介さず答えるなど話題になった。上映館数は約40館。「この世界に対して生き辛さを覚えている人には、何かしらの救いになる」という野田の想いが、多くの人に届くことを願いたい。
(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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