現代の東京に迷い込んでしまった侍が、ひょんなきっかけで人気パティシエになってしまう様子を綴った心温まる映画『ちょんまげぷりん』。この映画の完成披露試写会が、6月16日に新宿明治安田生命ホールで開催され、キャストの錦戸亮、ともさかりえ、鈴木福、中村義洋監督と原作者の荒戸源が舞台挨拶を行った。
テレビでもひぱりだこの人気者・錦戸がナマで見られるとあって、会場には女性客がぎっしり。錦戸が姿を現すと、黄色い歓声が沸き上がった。彼が演じたのは、気骨あるちょんまげ姿の主人公。撮影中の様子について聞かれると「これと言ったエピソードはないっすね」と素っ気ない返事。だがすぐに「楽しいエピソードはたくさんあるんですけど…」と付け加えてから、ともさかに向かって「ねっ」と微笑み、ともさかに話をふる。いきなりの出番に困惑気味のともさかは「え〜と……」と記憶をたどりつつ「錦戸さんと現場でお話しした記憶が全くなくて」と意外な事実を告白。セリフ以外で交わしたのは「おはよう」と「お疲れ様でした」だけだったとか。
それを聞いていた監督は「まるで会話がない現場のような話になってますけど」と苦笑いしながら、本当は和気あいあいとした楽しい現場だったことを強調。「ただ、極度に人見知りの男と、極度に人見知りの女が共演してますんで……。僕らも1週間くらいしてから、どうやら錦戸さんとともさかさんが一言も会話をしてないらしいと聞いたのですが、僕は微笑ましく見てましたね」と2人の人見知りぶりについて説明していた。
実はこの日、「かわいい〜!」と一番の歓声を浴びていたのは、今月で6歳になる子役の鈴木。ちょっと緊張気味で、司会から、錦戸やともさかと共演した感想を聞かれると「あの〜何かあったんですけど……忘れちゃった」と照れ笑い。そんな鈴木は、現場では錦戸を呼び捨てにしていたという。「なぜ?」と聞かれた鈴木が「錦戸が『錦戸って呼べ』って言ったから!」とニコニコしながら答えると、場内は大きな笑いに包まれた。
映画は、シングルマザーの家庭に居候することになった侍が家事のすべてを引き受けることから始まる物語だが、実生活でも家事をするかと聞かれた錦戸は、「気が向いたらやるんですけど、キレイなのは3日間くらい」とポツリ。「あとは、ズボンとかパンツとかがいっぱい落ちてて。それをまたはいたり……」と話してから、慌てて「パンツは、またはいたりしないけど」と付け加えていた。
一方、侍を居候させることになるシングルマザーを演じたともさかは「私もリアルシングルマザーで、人ごととは思えなかった。個人的には、働くお母さんにもたくさん見ていただきたいです」と映画についてコメント。錦戸は「江戸から来たお侍が、現代で生きていくミスマッチ感を楽しんで。今の良いところと昔の良いところが見えると思うので、楽しみにしていてください」とアピール。司会から、現在開催中のワールドカップの話題が出ると「(日本×カメルーン戦を)見てましたよ! 興奮しました」と目を輝かせ、「日本にがんばってほしい。『ちょんまげぷりん』もがんばります!」と話していた。
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