参院選候補者に緊急アンケート。国による映画支援の必要性を88%が支持!

アンケートに回答してくれた候補者の方々。写真上、片山さつき氏(左)と有田芳生氏(右)。写真下、まやま勇一氏(左)と江本孟紀氏(右)
アンケートに回答してくれた候補者の方々。写真上、片山さつき氏(左)と有田芳生氏(右)。写真下、まやま勇一氏(左)と江本孟紀氏(右)

不況のあおりを受け、ここ1〜2年で5社もの映画配給会社が倒産するなど、勢いのない日本。隣国を見れば、韓国も中国も、国の支援もあってか世界を視野に奮闘中だ。そうした日本映画の現状を少しでもわかってもらおうと、映画サイトMOVIE Collection [ムビコレ]では、参議院選挙を目前に控えるなか、各党比例代表候補者に「日本はもっと映画を支援すべきか」を問う緊急アンケートを実施。6月16日時点で寄せられているアンケートをもとに、分析結果をレポートする。

参議院選挙直前!比例代表候補者に緊急アンケート
「日本はもっと映画を支援すべきか!?」

まずは、【今の日本映画は世界に通用していると思いますか?】という質問。結果は「通用している」が58.3%、「通用していない」が41.7%と、ほぼ半々に。通用しているとの回答には「国際フェスティバルで評価」(片山さつき氏)、「カンヌでの北野武監督とか、河瀬直美監督など世界で通用する作家が増えている」(さいとう弘氏)といった、世界から高評価を受けていることを挙げる声が多く集まった。一方、通用していないとの回答では「製作費がかけられない」「輸出産業になっていない」という経済やビジネス的な視点に立った回答が多かった。
 
本題である【映画に対する国の支援は必要だと思いますか?】という質問には、87.5%もの候補者が「必要」と回答。「日本が世界に誇るものは、先端技術だけでなく、文化。そこにも支援するのは当然のこと」(有田芳生氏)、「フランスなどは人材育成から支援している」(片山さつき氏)といった意見が寄せられた。また、「日本各地で映画館がゼロの地域が増えるなど、地方によって見ることができる映画の本数には著しい格差がある」(田村智子氏)という意見も。一方、「必要ない」の理由では、「芸術的なものに国の金が入ると堕落する。商業的なものは自らの力で完結すべき」(安藤たかお氏)という意見もあった。
 
最後に映画サイトらしく、【候補者が選ぶ好きな映画ランキング】も実施。風来坊の“寅さん”が主人公の国民的映画『男はつらいよ』シリーズ。ハンフリー・ボガード主演で、その生き様が男たちを魅了した『カサブランカ』。第二次世界大戦下で大勢のユダヤ人の命を救った実在の人物を描いたスピルバーグ監督の渾身作『シンドラーのリスト』の3本が同率1位に選ばれた。各候補者がオススメする理由等は、ぜひサイトでチェックを。

なお、本特集では、参議院選挙公示日直前の23日正午まで、引き続き候補者からのアンケートを募集。再度、アンケート結果をまとめた上で、同日中に発表予定。読者の方々が候補者を選ぶ際の、1つの参考になるよう努力していく。

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