【週末シネマリサーチ】
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
◆先週は、圧倒的人気の『コナン』が1位発進
4月16日-17日のランキングは『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(東宝)が全国348スクリーンで公開され、初週土日動員93万3000人という、とてつもない動員を記録し首位発進を決めた。この数字は前作『名探偵コナン 業火の向日葵』と比較して135.6%という圧倒的なものだった。2位も初登場の『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(東宝)。全国334スクリーンで公開され、初週土日動員33万7000人とこちらも前作比102%とシリーズ右肩上がりをキープした。3位『暗殺教室〜卒業編〜』、4位『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』と上位を東宝が独占。ゴールデンウィークに向けてさらに勢いを伸ばしそうだ。
アカデミー作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』(ロングライド)は全国109スクリーンで公開され、初週土日動員5万900人。予想の8万人という数字には届かなかったが、口コミの評判も良く今後の伸びに期待だ。
今週はレオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』(20世紀フォックス)、ディズニーが贈る『ズートピア』、王者・東宝が満を持して投入する『アイアムアヒーロー』が激突。ランキング上位の作品にどこまで食い込むのか検証したい。
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎[2位予想]『ズートピア』(ディズニー)
〇[3位予想]『レヴェナント:蘇えりし者』(20世紀フォックス)
▲[4位予想]『アイアムアヒーロー』(東宝)
△[8位予想]『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』(東映)
△[10位予想]『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校へようこそ〜』(松竹)
*『太陽』(KADOKAWA)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
◎【2位予想】『ズートピア』
動物たちが人間と同じような文明社会を築いている「ズートピア」を舞台に、夢を叶えるために懸命に生活するウサギのジュディらを描いた物語。周囲の人ほとんどが「不可能」だと言うなか、ウサギ初の警察官になったジュディは、大きな期待を胸にズートピアにやってきたが、そこには想像をはるかに超える厳しい現実が待ち受けていて……。ジュディの日本語吹き替えを女優の上戸彩が務める。
全米では2016年3月に約3800館で公開され、オープニング興収は7500万ドル。この数字は同じディズニーアニメーション映画『ベイマックス』や『インサイドヘッド』を上回っており非常に好調な結果。ちなみに『アナと雪の女王』の全米オープニング興収は約6700万ドル(先行公開は除く)。3月に公開されたディズニー&ピクサー映画『アーロと少年』は全国380スクリーンで公開され初週土日動員19万1000人。こちらの全米でのオープニングは約3900万ドル。日本での数字をみると『ベイマックス』は初週土日動員46万3000人、『インサイドヘッド』は31万6000人という数字だった。
本作は約220館での公開。さまざなイベントやコラボなどのニュースが飛び交ったが、中でもジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫氏が本作を絶賛している記事は大きな話題になった。『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が先週比65%となっても60万人で、トップを狙うにはハードルは高いが、30〜40万人は期待できる潜在能力はありそうだ。(後編「『レヴェナント』はオスカー効果が発揮できるか?」へ続く…)
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