吉永小百合の映画出演120本目となる『北の桜守(さくらもり)』。この映画の撮影で使われた、北海道は稚内にある“樺太にある江蓮家”のオープンセットが北の桜守パークとして一般公開されることとなり、オープン当日の4月29日に主人公の江蓮てつ役の吉永が参加しセレモニーが行われた。
・吉永小百合が北の桜守パーク・オープンセレモニーに出席、その他の写真
3月10日に封切られた本作は、すでに興行収入12億円を突破、観客動員数も100万人を突破するなど大ヒット上映中だ。この日のセレモニーには、工藤広稚内市長や、映画の撮影時にエキストラとして参加した地元の小学生たちも参加。テープカットに加え、物語同様、パークの中庭に“桜”(エゾヤマザクラ)を植樹。セレモニーには500人以上もの地元の方が詰めかけ、大賑わいとなり、北海道・稚内に春の訪れを感じさせるイベントとなった。
工藤市長は「わが街ではこの時期本当に珍しく、太陽の光を浴びてのセレモニーとなりました。ご覧になっている方も多いと思いますが、映画の冒頭の樺太のシーンを撮影されたのがこのセットです。こちらを北の桜守パークと吉永さんが命名してくれました。今年で北海道は命名150年、稚内市になって70年です。その70年前に樺太から多くの方が引き上げてきて、栄え、それが契機となり、市になりました。ですので、この映画、そしてこのパークは我々、稚内市にとても関わりの深いものです。本日は、吉永さんに桜の植樹もして貰いますが、ぜひ過去の歴史風化させず、この街から平和な未来へのメッセージを込めて行けたらと思います。また、北のカナリアパークとともに最北の観光地として盛り上げて行ければと思います」と挨拶。
続けて「このセットの前で、阿部さんが演じる夫の徳次郎さんが戦地へ出征するシーンが撮影されたのですが、台本で『私の好きな人、死なないで』というセリフがあったんです。最初はうまく言えるかしらと思ったのですが、阿部さんの眼を見ていたら、当時の方々の想いみたいなものがこみ上げてきて自然にそのセリフを言うことができました。とても忘れられないシーンとなりました。北の桜守パークですが、みなさんがあっと驚く、マジックのようなものもありますので、ぜひ、そちらで写真を撮って、多くの人に楽しんでもらいたいです」と述べた。
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