映画『パンク侍、斬られて候』の完成披露舞台挨拶が6月11日にディファ有明で行われ、綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、若葉竜也、近藤公園、國村隼、豊川悦司、脚本の宮藤官九郎、石井岳龍監督が登壇した。
本作は、芥川賞作家・町田康の小説を、クドカンが脚本、石井監督がメガホンをとり映画化。江戸時代を舞台に、浪人である掛十之進(綾野)が、突然巡礼の物乞いを斬りつけたことから始まる騒動を描いたパンクな作品だ。
目移りするほどの豪華メンバーが顔をそろえた本イベントだが、綾野は「町田康さん原作、宮藤官九郎さんの脚本、それを石井さんが監督するだけで十分ですよね」と座組みの魅力を語ると「間違いなく劇薬のような映画。宣伝不可能です」と苦笑い。
さらに綾野は「メインキャストとなる12人、すべてが1人ひとりパンク精神を持ち込んで、持ち味を発揮しています」と語ると、石井組初参戦となる北川にも「彼女のある種の美しさもパンク。紅一点のなか、作品を1ミリでも良くしようという気持ちが伝わってきました」と独特の表現で称賛した。
石井組常連である浅野は「監督には、僕が若い時から鍛えていただきました。そんな監督が僕に茶山半郎という役を与えてくれた。それは(とことんパンクに)行けということなんだろうと思ってメチャクチャにいきました」と笑顔を見せると、これまで浅野と何度も共演をしている綾野は「ある意味で平常運転ですよね」と笑い飛ばしていた。
出演者の個性が光る本作だが、石井監督は「画面の隅々まで頑張っていただいた全俳優さん、そして映画を愛し、豊かな映画を作ろうという熱意を持って臨んでくれたスタッフのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感無量な表情を浮かべると「あまり人の言うことを気にしないで、自分の目と耳と体で感じてほしい」とパンクな映画の見方を指南していた。
『パンク侍、斬られて候』は6月30日より全国公開となる。
(text&photo:磯部正和)
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