是枝裕和監督最新作で、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でパルムドール大賞に輝き、現在日本でも興行収入20億円を突破する大ヒット中の『万引き家族』。この映画が第21回上海国際映画祭で6月23日に上映され、上映後に行われた舞台挨拶に松岡茉優、城桧吏(子役)、是枝監督が登壇した。
開口一番「ニイハオ(笑)」と中国語で挨拶をし、大きな拍手を送られた是枝監督は「こんにちは。こんなにたくさんのお客さんに集まっていただいて、自分の新作をここで見ていただけることを嬉しく思っています」と挨拶。中国でも多くのファンを持つ松岡も「ニイハオ」と中国で挨拶をし、さらに大きな拍手と歓声を送られると、「こんなにたくさんの方にこの映画が届いて、本当に嬉しいです! 今日は監督に聞きたいことを何でも聞いてください!」と話した。
司会から、カンヌで賞を獲ったことで、世界中から注目を集めていることについて聞かれた是枝監督は「とても大きな賞で、日本国内でもニュースで取り上げていただけるような、新聞の一面に載るような事件になってしまったので、僕だけじゃなくて、桧吏くんも街を歩いていると、あ、あの映画の子だ、と気づかれるような状況になっています。でも、こういう形で映画館の外にどんどん広がっていくというのはとても良いことだと思っているので、すごく前向きに捉えていますし、僕自身は今回の受賞をきっかけに、この中国でもより多くの方たちに映画を届けられればいいなと思っていますし、次回作をつくることが少しスムーズにできるようになればと思っています」とコメント。
松岡は、中国で取材を受けた際に、自分が韓国で諧星(シェシン)=コメディスターと勘違いされていることを知ったそうで、「私は女優です! ね、監督!?」と観客と是枝監督にアピールし、笑いを誘った。
また、是枝監督は「どの役柄に一番時間をかけたか?」という質問に「あんまり順番はつけられないんだよな。でも、ここにいるからいうわけではないけど、松岡さんの役は最初書いていたのとは全然違う役だったんですよ。松岡さんと会って、どうしてもこの子が撮りたいなと思って松岡さんを選んだわけですけど、希林さんに映画の中では詳細に描かれない役柄の背景の部分について多くご指摘を受け、希林さんはそういうところに対して、すごい鋭いので、そこが脚本として甘いんだなと思って、書き直していきました。そういった作業が、役者さんとの意見交換の中でできていくことが、監督にとってとても素晴らしい充実した作業なんですけど、今回はそれがとてもよかったと思います」と話していた。
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