村上虹郎が主演をつとめる映画『銃』の上映終了後Q&Aが、11月1日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された。壇上には村上のほかに、共演の広瀬アリス、武正晴監督、奥山和由プロデューサーが登壇。撮影の舞台裏などを語った。
・村上虹郎&広瀬アリス登壇の映画『銃』上映終了後Q&A、その他の写真
原作は、作家・中村文則のデビュー作で、第34回新潮新人賞を受賞した同名小説。物語は大学生の西川トオル(村上)が河原で男の死体を発見し、放置されていた拳銃を自宅に持ち帰ったところから始まる。次第に拳銃に魅入られていく西川。そんな時、1人の刑事(リリー・フランキー)が西川を訪れる。彼は、トオルと銃のすべてを知っているようだった。そこから彼は、後戻りのできない「どこか」に、否応なく踏み出していく。
村上は、本作の出演依頼が来た時のことについて「4年前に舞台で共演した役者さんから原作を勧められたんです。『虹郎にぴったりの役だよ』って。一応、家に持ち帰ったんですが、そのままになっていたんですね。しばらくしてから奥山さんから『中村文則さんの「銃」って本があるんだけど、やらないか』って連絡がきて。この役を演じることは宿命だと思いました」とコメント。
武監督は、本作の重要なキャラクターの1人であるヨシカワユウコ役に広瀬アリスを起用した理由について「NHKでやっていたドラマ『佐知とマユ』を見た時から気になっていたので、『銃』をやろうと思った時から広瀬さんが頭にあった」と明かした。
その広瀬は、ダークな雰囲気をもつ本作出演をオファーされた時に、どのように考えたかを聞かれ、「最初に、ユウコはこの物語の唯一の『陽』の存在だと言われたので、常にそのことを念頭に置いていました。だから、あまりダークな雰囲気というのは意識はしていませんでした」と答えた。
さらに、「台本をどうやって覚えてるんですか? って聞いてしまったんですが、リリーさんは『黙読』って言ってましたね。ずっと口を動かさずに、黙って読んで覚えてるらしいです。でも、特に盛り上がったのは麻雀の話(笑)。昔、一応やっておいてよかったです」と笑顔で撮影現場の様子を振り返っていた。
『銃』は11月17日よりテアトル新宿ほかにて全国公開となる。
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