主演映画『ジェミニマン』をひっさげ来日中のウィル・スミスが、アン・リー監督、製作のジェリー・ブラッカイマーを引き連れ、10月18日にYouTube Space Tokyoにて開催された公開記念トークセッションに登壇した。3人は息の合ったかけ合いで、司会のバイリンガールちかと楽しいトークを繰り広げると共に、会場に集まったYouTubeクリエイターたちに向けても熱いメッセージを送った。
・ウィル・スミス、アン・リー監督、ジェリー・ブラッカイマーの写真
本作はウィル・スミス演じる、引退を決意した伝説のスナイパー・ヘンリーの前に、謎の秘密組織から自身の若きクローンが暗殺者として送り込まれる、という近未来アクションエンターテインメント。スミスが現在のヘンリーと、フルCGにより生み出された23歳のヘンリーという、1人2役を演じるのも見どころの1つとなっている。冒頭では、映像クリエイターの大口孝之氏が本作で取り入れられている最新技術を解説。CGが格段に進化し、どちらが実際に撮影した映像なのか区別できない程だったと、クオリティの高さに太鼓判を押した。
そして招待された若手YouTubeクリエイターたちが待つ会場のステージに、スミスら3人が笑顔で登場。司会をつとめるバイリンガールちかが、クリエイターを代表して質問を投げかけた。「新しい挑戦をすることに不安は感じる? SNSなど観客の反応は気になる?」という問いに対してスミスは「僕たちはどうしても周りの人が好きそうなものを作ろうとするだろ? でもその誘惑に打ち勝ち、自分が表現したいものを追求すべきだ。とても怖くて危険な道のりだけど、自分が好きなもの、自分が見たいもの、自分がワクワクするものを作るんだ。時には嫌われることもあるかもしれない。でも自分に正直にあるべきだ」と呼びかけた。
スミスは、トークの最後にも「ずっと望んできたアン・リーと本作で仕事ができてやっと夢が叶ったし、ジェリーとの初仕事は25年前の『バッドボーイズ』。だから今日若いクリエイターの皆さんにぜひ伝えたいのは、大事なのはコラボレーション。どんなクリエイターと仕事をするのか。アーティストとして自分が表現したいものを世に出すには、コラボレーションがすべてなんだ」と改めて熱いメッセージを送った。
スミスは昨晩のジャパンプレミアの疲れも見せず、リー監督が話している間に居眠りするフリをしたり、通訳に身振りまでマネるよう指示したりと、終始ごきげんな様子で、クリエイターたちとの記念撮影にも応じるなど、最後までサービス精神を絶やすことなく会場を後にした。
『ジェミニマン』は10月25日より全国公開となる。
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