実話をもとにした感動作『ロック 〜わんこの島〜』が7月23日に公開初日を迎え、お台場シネマメディアージュで行われた舞台挨拶に、佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、倍賞美津子、岡田義徳、柏原収史と、中江功監督が登壇した。
同作は、フジテレビの朝の情報番組『めざましテレビ』の1コーナー「きょうのわんこ」で紹介された1匹の犬の物語を映画化したもの。2000年8月に起きた三宅島の大噴火により、島民全員が離島避難を余儀なくされるなか、取り残されてしまった犬・ロックと家族の絆が描かれていく。
この日はゴールデンレトリバーのロックも登壇し、客席からは歓声が。ロックについて佐藤は「本当におりこうさんな犬でした」と目を細め、麻生も「(ロックとの思い出は)楽しいことばかり。いてくれるだけで、みんなニコニコになりました」と振り返った。
撮影は三宅島でも行われたが、佐藤は「本当に晴れの日がなく雨続きで、なかなか撮影できずに、予定の倍以上の期間がかかった」とコメント。だが、長時間一緒にいたことで共演者との間の絆が深まったとも話していた。ちなみに撮影できないときには、みんなでトランプゲームの「大富豪」を楽しんだそうで、麻生は「お父さん(佐藤)がとても強くて、倍賞さんがすごく弱かった」と明かし、倍賞の敗因は「いい手がきたら、すぐに出してしまうこと」と笑いをこらえながら話していた。
主人公一家を演じたのは佐藤(父)、麻生(母)、土師野(息子)、倍賞(祖母)。この日は土師野が、家族へ感謝の手紙を読み上げるサプライズ演出もあり、感極まったのか土師野は、ところどころ言葉を詰まらせていた。
そんな“息子”に佐藤は「ありがとな。本当に(手紙のことを)知らなかったので、ビックリしました。父ちゃんも同じ気持ちだから」と言って、土師野の涙をぬぐってあげていた。一方、息子の手紙に“母”麻生も感涙。目を真っ赤にしながら、手紙に聞き入っていた。
今回、初めて母親役に挑戦した麻生は、最初は子役とどう接すればいいのかわからず苦手に思っていたそうだが、「土師野君はとってもいい子で、離れたくなくなっちゃって」と照れ笑い。手紙については「もうダメです。嬉しすぎて……」と感激していた。
最後に佐藤は「三宅島の人々の姿を通して、みなさんに少しでも温かい気持ちになっていただければ」と話し、映画をアピールしていた。
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