35歳の誕生日前日に急逝した女優・林由美香。当時、公私ともにパートナーだった平野勝之監督が、彼女の死に真正面から向かい合った壮絶なドキュメンタリー『監督失格』が9月3日に初日を迎え、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた舞台挨拶に、平野監督、プロデューサーの庵野秀明が登壇した。
平野監督は、初日を迎えた感想を聞かれ「ここまで来るのにすごく長い道のりだったので、『生まれた!』という感じですね」と、11年ぶりの新作お披露目に感無量の様子。
『ヱヴァンゲリヲン』シリーズの監督で知られる庵野は、実写映画初プロデュースとなったが、その経緯について「平野さんが作品を作れなくて苦しんでいる姿を見て、ここで1本作ってほしいと思った。願いみたいなものです」と語った。
本作は矢野顕子が音楽を手掛けているが、オファーしたいきさつについて平野は「重い話なので、映画の最後にお客さんの気持ちの“出口”を作ろうと思い、それは矢野さんじゃないとできないだろうと、ダメもとでお願いしてみた」と明かした。
また、主題歌の「しあわせなバカタレ」というタイトルについて平野は「タイトルを見た瞬間に、笑いながら泣きました。お願いして、受けてもらって良かったなぁと。天才だと思いました」としみじみと振り返っていた。
一方、庵野は「矢野さんの音楽が入った完成作を見た感想は?」と司会に問われると、「完成作はまだ見てないんです」と仰天発言! 司会が恐る恐る理由を聞くと、「最初のラッシュの段階でこれはもう十分だと思い、その後はヱヴァの新作のこともあり、見るチャンスが無かった。矢野さんの曲が入った完成版はヱヴァが終わった後のお楽しみにします」とコメントしていた。
フォトセッションでは、スペシャルゲストととして、「由美香ママ」こと小栗冨美代が林由美香の遺影を持って登場。「平野監督をはじめスタッフの方々が一生懸命協力してこの作品を仕上げて下さったこと、まことに感謝申し上げます」と謝辞を述べていた。
先行上映中の『監督失格』は、10月1日より全国拡大公開される。
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