『時をかける少女』や『サマーウォーズ』を手掛けた細田守監督による最新アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』。この作品のジャパンプレミアが6月18日に東京国際フォーラムで行われ、声優をつとめた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門と、細田守監督が舞台挨拶に登壇した。
おおかみおとこ(大沢)と結婚した女性・花(宮崎)の13年に渡る軌跡を通して、“母と子”の絆を描いた本作。ジャパンプレミアには宮崎と大沢をはじめ、西井と黒木、加部と大野がそれぞれペアになり相合傘をさしながら登場。最後に細田監督が登壇して舞台挨拶がスタートした。
宮崎は冒頭「初めて話をいただいたときに見てみたいと思えた作品に自分が関わることができ、本当に幸せです」と挨拶。劇中では、大学生から大人へと成長していく13年間を2時間で演じているが、「13年間を声で現すと最初に考えたら不安になったと思いますが、監督さんから『自然の流れのなかで、お母さんを演じなくていいです』と言われ、大きなヒントになりました」と感謝の言葉を述べていた。
また、通常の1人ずつ行われるアフレコではなく、本作ではキャストが揃ってアフレコに臨んだことを明かすと「声のお仕事をしているというよりは、その場でお互いの息を合わせるなど、普段のお芝居に近い状態でやらせていただいた。すごく恵まれた現場だと思いました」と振り返った。
さらに、アニメや実写作品を通じて初共演となる大沢については「本当に優しい方」と印象を述べ、「(アフレコは)4日間という短い時間だったので、どうやって関係性を築いていけるか心配でしたが、毎日現場に顔を出してくれたり、美味しい差し入れや子どもたちと遊んでくれたりと、おおかみ男のように見守ってくれました。心強かったですし、上手く支えてくれたと思います」と大沢の労をねぎらった。
一方の大沢は、収録日でもない日に現場に行ったことを宮崎に明かされ「暇だったから(笑)」と照れながらも「僕もお会いするのが初めてでしたが、本当に集中力も高く、いつも現場でいい空気を放ってくれる方。現場に行きたくなるような女優さんだと思いました。4日間すごく楽しかったですね」と宮崎を讃えた。
この日は34の国と地域での配給が決まったことと、翌週にパリで行われるワールドプレミアも発表された。パリを訪れることになった宮崎は「違う国で見ていただけるのは素直に嬉しいですし、パリに行かせてもらえるのも嬉しい」と笑顔を浮かべ、「(フランスの)みなさんの反応が楽しみ。フランスを楽しんできたいと思います」とコメント。
同行する細田監督は「日本での公開前に海外で試写会があることは極めて珍しい。そういう意味で与えられた機会を精一杯フランスのみなさんに感じてもらいたいです」と語ると、「その前に日本国内で初めて一般の方に見ていただけるこの瞬間が緊張します。優秀なスタッフとキャストとここまで来られたことが嬉しいなと感じています」と満足そうに話していた。
『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日より全国東宝系にて公開となる。
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