『時をかける少女』『サマーウォーズ』を手がけた細田守監督3年ぶりの新作で、フランスでの8月公開をはじめ、34の国と地域での配給も決定するなど、世界から注目を集めている『おおかみこどもの雨と雪』。この映画の日本公開まで1週間を切った7月16日に、有楽町の朝日ホールでアン・サリーの歌声と高木正勝のピアノ演奏による主題歌「おかあさんの唄」のお披露目イベントが開かれ、主人公の花の声を担当した宮崎あおいと細田監督が駆けつけた。
・『おおかみこどもの雨と雪』主題歌披露&舞台挨拶、その他の写真
アンと高木の演奏終了後に登壇した宮崎は「すみません、今ちょっと泣いちゃって……。本当にすごく好きな曲で、生で聞けたのも嬉しかったです。色んなことがすごく愛しいな〜と思いながら聞かせてもらいました」と感動的なアンサンブルに思わず涙。主題歌「おかあさんの唄」については「『すごい歌詞だな〜』というのと、『すごく素敵な声と音楽で何て素敵な曲なんだろう』と思って聞いていました」と感想を述べると、「その歌詞を書いたのが監督だとエンドロールで流れて、『やっぱりすごい!』と思って感動しました」と細田監督の才能を絶賛。
一方、アンは「今日は本当にこの曲の内容をしっかりと噛みしめ、感動しながら歌いました」と振り返り、高木も「今日はなるべく届けたい人に気持ちが届くように心掛けました」とこの日の演奏を回顧。現役医師として働きながら、自身も劇中の主人公・花と同様に2児の母親でもあるアンは「私の子どももこの映画を見ましたが、家に帰ってから『ウォー!』と叫ぶようになり、オオカミ化しております」と明かし、観客を笑わせた。
また、宮崎から歌詞を褒められた細田監督は「歌詞っていうほどのものではなく、高木さんにエンディングテーマを作ってほしいと思い、映画のイメージの詩みたいなものをバーっと書いたんです」と謙遜しつつ、「それを叩き台みたいな感じで高木さんに『いいようにして下さい』と言ったら、結構そのまま歌にしてすぐに作ってくれました」と高木の仕事振りに驚嘆。当の高木は「徹夜で作業し、朝の5時か6時くらいにできたんですけど、そのまま文字を見ながら作ってました」と平然と話していた。
さらに細田監督は、アンの起用について「お母さんの映画ですので、世界中のお母さんを代表するような歌声って誰だろうと思ったときに、高木さんと話していたら一瞬にして2人のなかでアンさんしかいないということになり、お願いしちゃいました」と、その経緯を明かした。
お母さんを主人公にした映画ということで、お母さんとの一番の思い出について聞かれた宮崎。「さっき歌を聞いて思ったんですけど、お母さんってアンテナがすごいじゃないですか。子どもの危険を察知するとか、悲しんでいることを分かってあげるアンテナとか。花もそうですけど、お母さんに産んでもらって大人になるまで育ててもらい、当たり前にある日常というか、お母さんがいて当たり前だという気もするけど、それは本当にすごいことだし大変なことだと思います。毎日毎日が、忘れちゃいけないような奇跡みたいな感じだと思いました」と母親に対する思いをしみじみと語っていた。
『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日より全国東宝系にて公開となる。
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