内野聖陽がベルリン国際映画祭に初参加。観客からの拍手喝采に涙ぐむ

ベルリン国際映画祭で舞台挨拶した内野聖陽(左)と久保田直監督(右)
ベルリン国際映画祭で舞台挨拶した内野聖陽(左)と久保田直監督(右)
ベルリン国際映画祭で舞台挨拶した内野聖陽(左)と久保田直監督(右)
内野聖陽
内野聖陽(左)と久保田直監督(右)
内野聖陽(左)と久保田直監督(右)
ベルリン国際映画祭の様子

東日本大震災の影響で“住むことのできない場所”になってしまった故郷……。福島を舞台に家族の再生を描いた映画『家路』のワールドプレミアが、2月11日に第64回ベルリン国際映画祭で行われ、キャストの内野聖陽と久保田直監督が登壇。舞台挨拶を行った。

ベルリン国際映画祭の様子

2人とも海外映画祭は初参加。本作が劇映画デビュー作となる久保田監督は、「福島を舞台にした家族の話を描くことで、”福島”を風化させないように、何年経っても見ることができる作品を作ろうと思って作りました」と挨拶した。

上映後は盛大な拍手が起こり、内野が涙ぐむ一幕も。また、作品を見ていた香港の配給会社関係者が上映終了後、久保田監督と内野のほうに駆け寄って感激の言葉を投げかけ、なんと、その場で香港公開が決定するというサプライズもあったという。

映画祭の感想について内野は「ドイツは初めてですが、こんなに映画が好きな人たちの前に映画を持ってくることができて非常に嬉しい」と参加を喜び、「福島に住む人を演じることで、今回ほど俳優としてプレッシャーを感じる作品はなかったが、今日の観客の反応に触れて、自分たちが演じた日本人の心はこちらのお客さんにも確実に伝わっているな、と思いました」と手応えを感じた様子だった。

また「ドキュメンタリーでは描けないことをフィクションで描きたいと思って作った最初の作品」という久保田監督は、「海外映画祭の観客の目は厳しいと聞いていたが、好意的に受け止めていただいたことに感激しています」と喜んでいた。

ベルリン映画祭は2月16日まで開催。また『家路』は3月1日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。

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