大沢たかおが、さだまさしの名曲「風に立つライオン」に惚れこんだことから、小説化・映画化を熱望したプロジェクトがついに始動。ケニアを舞台に映画化されることになり、撮影中の最新写真が到着した。
同曲は1987年にさだまさしが発表。かつての恋人の結婚報告に対する返信の手紙という形で書かれており、さだの父親の友人でケニアで3年間医療活動に従事した柴田紘一郎医師をモデルに8分50秒の曲を書き上げたもの。
この曲に惚れ込んだ大沢からの熱烈オファーを受け、2013年にさだが同名小説を発表し、アフリカのケニアを舞台に映画化することが決定した。さだが原作の映画化作品に大沢が主演するのは2004年の『解夏』、07年の『眉山』以来3作目となる。
本作で大沢が演じるのは、遠く離れて暮らす恋人への思いを胸に、ケニアの過酷な医療環境のなかで、心と身体に傷を負った多くの患者たちとまっすぐに向き合う医師の島田航一郎。また、ケニアで航一郎を支える看護師の草野和歌子役に石原さとみ、日本に残してきた愛する恋人・秋島貴子役に真木よう子、ほかにも鈴木亮平、萩原聖人、石橋蓮司など実力派俳優の出演も決定している。
大沢は「最初に『風に立つライオン』という曲を聞いたのは10年以上前になります。素晴らしい曲だと思いました。そのときに、まさか今、アフリカの大地にさださんと立っているということを全く想像できなかったです」と振り返ると、2度目というケニアについて「1回目に来た時は『風に立つライオン』という曲を聞いて来たというのが大きかったので、ビクトリアの滝だったりフラミンゴだったりを実際に見ながら、誰にも頼まれていないのに1人ロケハンしている感じでした(笑)。あの歌の世界に自分が立ったらどういう感じがするのか、自分の中で深いところに触れるものがアフリカにはあったので、歌を聞いたときから『風に立つライオン』の主人公を自分がやりたいという思いを、さらに強く持つようになりました」と話している。
『風に立つライオン』は10月中旬に長崎でクランクインし、11月初旬に順調に長崎バートが終了。現在は11月中旬からおよそ1ヵ月にわたるケニアパートのロケ撮影が進行中。2015年3月14日に公開予定だ。
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