この夏、前後篇の2部作に渡って公開される『進撃の巨人』。そのジャパンプレミアが7月21日に東京国際フォーラムで行われ、監督・キャスト11人が登壇。撮影で辛かったこと、楽しかったことを振り返った。
この日は、4000人のファンが詰めかける中、原作にも登場するハンジ役を演じた石原さとみは「やっとみなさんにお見せできる喜びとともに、作品が評価される怖さに昨日はあまり眠れませんでした。原作でもアニメでも、とても魅力的なハンジを演じられて幸せです」と挨拶すると、「原作に登場するキャラクターを演じている役者陣にとっては、(原作と実写の)比較対象になると思うのですが、どうかみなさん、粗探しをするのではなく、(原作の)諫山さんが描いたキャラクターがもともと持つ魅力・可能性を信じて期待して見てもらえればと思います」とコメント。
原作には登場しない映画オリジナルのソウダ役を演じたピエール瀧は、日本の特撮業界の技術力を褒めると、「正直みなさん、半分は巨人を見に来たんでしょう? 巨人はどうなんだ? と。ご安心ください、ちゃんと怖いです。巨人が(人間を食べて)腹一杯になれば、みなさんの気持ちも腹一杯になるということで、そこはお約束します」と力強く語った。
また、撮影で辛かったことを聞かれたシキシマ役の長谷川博己は、立体機動装置で空を飛ぶシーンに一番手で臨んだそうで、「みんながロープを引っぱって『いっせーのーせ!』で僕が飛ぶんです。そしたら、飛んだ瞬間みんなが一瞬手を放すんですね、僕はフワって落ちてくるんです。その間に死にそうになりました。死ぬってこんな感じなんだなって」と振り返った。
これに主人公エレン役の三浦春馬は「それまで寡黙だった長谷川さんがいきなり上空で『ホー!』って叫んでるから、話しやすそうな人だなって思った」と述べると、長谷川は「最強の男という設定だったので、すごく怖かったんだけど、みんなの前で怖いっていう風に見せちゃいけないなと思った」と当時の心境を明かし、笑いを誘っていた。
一方、ジャン役を演じた三浦貴大は、辛かったことについて「初めて監督にお会いしたときに言ったと思うんですけど、ジャンって言われても顔がジャンじゃないですよね。そんな外人ぽい顔じゃないですよ(笑)。自分がジャンっていう名前に馴染むまでにちょっと時間がかかったなっていう思い出はあります」と打ち明けると、ピエール瀧が炒め物などに入れる豆板醤の「醤」ですと「ジャン」の名前の漢字表記を指摘し、会場は笑いと大きな拍手とに包まれていた。
この日はほかに水原希子、桜庭ななみ、松尾諭、國村隼、樋口真嗣監督が登壇した。
前篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は8月1日、後篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD』が9月19日より全国公開となる。
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