来年公開予定の3Dアニメーション『豆富小僧』の声優を深田恭子と武田鉄矢がつとめることを、配給元のワーナー・ブラザース映画が発表した。
本作は京極夏彦の「豆富小僧双六道中ふりだし」を、『あらしのよるに』の杉井ギサブロー監督が映画化。お盆に載せた豆腐を持つことだけしかできない弱虫な妖怪・豆富小僧が、お目付役のダルマと共に現代の日本に迷い込んでしまうことから展開する大冒険が描かれていく。
主人公・豆富小僧の声を担当する深田は「アフレコは、声の出し方や声だけの演技が難しく、苦戦しています」と言いつつも、「自分の声でスクリーンを動き回る豆富小僧を見るのが今から楽しみです」と期待に胸を膨らませる。そして「見終わった後に、この町のどこかに妖怪たちがいるような気持ちになる、心温まる作品になることを期待しています。3Dで見る妖怪たちの迫力もすごいと思います」と手応えを感じている様子だ。
一方、ダルマの声を担当する武田は、「妖怪の面々は、人間界を憎しみ怒りそして呪ってはおりますが、今度現れましたる豆富小僧ばかりは誠に異色。ほかの妖怪の面々が心の迷いから化成した変化(へんげ)ならば、豆富小僧は心の内の優しさの滲み。私のつとめは、こやつを天下一の人気者にすることと思い定めております。豆富小僧よ、人の世と美しき天地を結ぶ架け橋となれ。生物多様性こそ我らが願い、妖怪も多様でなければ、地球は守れん!」と、豆富小僧をなぐさめるダルマになりきったコメントを寄せた。
また杉井監督は2人を起用した理由について「深田さんの可愛らしさと一途なところが『豆富小僧』のキャラにぴったりなので、深田さんしかいないと思いました。武田さんに関しては、役に合わせていただくのではなく、役と武田さんのキャラがシンクロすることで、映画としての完成度が上がると思っています」とコメント。小岩井宏悦プロデューサーも「深田さんは、とにかくかわいくてダメダメな妖怪を切なく演じていて、『大丈夫だよ』と豆富小僧を抱きしめたくなります。武田さんは、(予告用収録の)すべてのセリフで爆笑をとるという神業を見せてくれました」と、素晴らしさに太鼓判を押していた。
『豆富小僧』は2011年GWに全国公開される予定。
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