昨年度の韓国No.1ヒット作『アジョシ』の記者会見が8月30日にパークハイアット東京で行われ、キャストのウォンビンとキム・セロン、イ・ジョンボム監督が出席した。
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本作は、悲しい過去を背負った孤独な男が、自分を慕ってくれた隣の少女の危機を救うために壮絶な闘いを挑んでいくアクションドラマ。主人公をウォンビンが、拉致されてしまう少女を名子役のキムが演じ、数々の映画賞を受賞した秀作だ。
会見では幼い名女優を優しく気づかうウォンビンの姿が印象的だったが、「現場ではなかなか優しくしてあげられず、プロモーションで……と思っていたのですが、なかなかうまくいかない」と苦笑い。それを聞いたキムは「ウォンビンおじさんはとてもよく面倒を見てくれて、気をつかってくれました。寒いなと思うと毛布を持ってきてくれ、お腹が空いたときには食べ物を持ってきてくれたりしました」と話していた。
タイトルのアジョシとは韓国語で“おじさん”を意味する言葉。少女はウォンビン扮する主人公をアジョシと呼んで慕うのだが、監督によると「韓国でもアジョシというのは“お腹の出たおじさん”というような印象があった。ウォンビンさんが演じたことで少し意味が変わったかも」と説明。
劇中で“おじさん”と呼ばれたウォンビンは、「まだおじさんにはなりたくないなって思っています」と複雑な心境をのぞかせる一方、「この映画を通じて、愛の深さについて改めて考え、理解した気がします。愛には男女の愛だけではなく、大人と子どもとの愛──寄り添って助け合う愛もあるんだと知りました」と感慨深げに語っていた。
本作で大ブレイクした11歳のキムは、しっかりとした日本語で「こんにちは。ソミ役を演じたキム・セロンです。映画を楽しんでください」と挨拶。司会が「すごいですね! 覚えてきたんですか!?」と驚くと「少し…」とはにかんでいた。
そんな彼女に今後の目標について聞いたところ「深みのある俳優になりたい」という回答。「美しさよりも実感の伴う演技をしていきたい。もし作品のなかで壊れた姿が必要だったら、自分を捨ててでも表現したい」と続け、記者たちを感心させていた。
監督が“おじさん”のイメージとはほど遠いウォンビンをキャスティングしたのは、彼の前作『母なる証明』の名演を見たのがきっかけだという。これについて監督は「この役はこれまでのウォンビンさんのイメージとは違うが、『母なる〜』を見て彼の変身の可能性を感じました。今のウォンビンさんであれば、この役を見事に演じきれると確信しました」と振り返っていた。
脚本を気に入って出演を決めたというウォンビンは、「多くの方がアクションに興味を示す作品だが、キャラクターに惹かれて本作を選びました」と明かした。そして「主人公の心の痛みや少女との触れ合いがうまく表現されていて、(本作のテーマとなっている)新しい愛の形がなんなのかが気になった」と、その魅力を語ってくれた。
『アジョシ』は9月17日より丸の内TOEI2ほかにて全国公開される。
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