『ダイ・ハード』シリーズでブルース・ウィリス扮する主人公ジョン・マクレーンの吹き替えを長年つとめながらも、2010年に亡くなった野沢那智。そんな彼の息子である野沢聡が、シリーズ最新作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』でジョン・マクレーンの息子役の吹き替えに起用されたことがわかった。
アラン・ドロンやアル・パチーノの吹き替えなどでも知られる野沢那智は、1990年の『ダイ・ハード』地上波放送時からブルース・ウィリスの声を担当。野沢自身が気に入っている役だったそうで、以降、前作『ダイ・ハード4.0』まで4作に渡って声を担当してきた。
今回、息子である野沢聡が演じるのは『ダイ・ハード』以来25年ぶりに登場するジョン・マクレーンの息子ジャック・マクレーン。当時幼かったジャックも、現在は父に見劣りしない体格の立派な青年へと成長。疎遠だった父とはそりが合わないが、刑事という父の職業とも遠くない諜報員という職についているという設定だ。
抜てきされた野沢聡は、父について「天才肌と称されることが多い父・野沢那智でしたが、実は大変な努力家で、寝食も忘れるほどリハーサルに没頭し、それこそ命を削るように一言一句にまでこだわっていました」と明かし、「そんな父の姿を見てきてしまったせいか、声の仕事に対しては、生半可な覚悟で手を出すべきではないと思い、控えてきました」とコメント。
今回の起用については「『ダイ・ハード』という作品に、なみなみならぬ意欲で心血を注いできた父の背中を間近で見てきた息子としては、本作品への出演が決まったとき、『すべてはこのためだったのか!』と身震いするほどに受けた衝撃的な感覚は未だに忘れられません」と話している。
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は2月14日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開となる。
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