東京国際映画祭が閉幕。妻夫木聡主演『ブタがいた教室』は2冠に!
18日に開催した東京国際映画祭が26日に閉幕。閉幕式では、東京サクラグランプリほかの受賞作が発表された。
最高賞の東京サクラグランプリを受賞したのは、雄大なカザフスタンのステップ地帯で生きる遊牧民一家の物語を描いた『トルパン』。監督のセルゲイ・ドヴォルツェヴォイは監督賞も受賞し、二冠に輝いた。審査委員長のジョン・ヴォイトは、「どれも本当にすばらしい作品ばかりで、審査過程は、賞を与える対象作品を探すということではなく、賞を受けるべき作品について考える作業でした。『トルパン』は満場一致でグランプリとなり、更に監督賞とのダブル受賞となりました。さの作品には特別な何かを感じました」と感想を述べた。
“食と命”という重要なテーマを扱い注目を集めていた前田哲監督・妻夫木聡主演作『ブタがいた教室』は、今年新設されたTOYOTA Earth Grand Prixの審査委員賞とコンペティション部門観客賞を受賞。前日の記者会見で4冠以上を狙いたいと語っていた前田監督は「映画は観客のみなさまに見ていただいて、初めて映画になると思っています。今日は1人で男泣きしたいと思います。観客賞をいただき、大ヒット間違いなしだと思います」と喜びを語った。妻夫木も「少しでも多くの方に、この“命の授業”が伝わればという想いで作品に関わってきました。コンペティション部門出品作に選んでいただけただけでなく、観客賞までいただけるなんて本当に嬉しい限りです。子どもたちの嘘のない心の言葉が届いたのだと実感しております。ありがとうございました。子どもたちに拍手!」とコメントを寄せた。
(写真上:閉幕式で挨拶するジョン・ヴォイト審査委員長/下:東京サクラグランプリを受賞した『トルパン』/(C) 2008TIFF)
【受賞結果】
●東京サクラグランプリ(コンペティション部門)
「トルパン」セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督
雄大なカザフスタンのステップ地帯で生きる遊牧民一家の物語。
●審査委員特別賞(コンペティション部門)
「アンナと過ごした4日間」イエジー・スコリモフスキ監督
向かいの女性の部屋をのぞく男性の姿をサスペンスフルに描写
●最優秀監督賞
セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督(「トルパン」)
●最優秀女優賞(コンペティション部門)
フェリシテ・ウワシー「がんばればいいこともある」
●最優秀男優賞(コンペティション部門)
ヴァンサン・カッセル「パブリック・エナミー・ナンバー1(Part1&2)」
●最優秀芸術貢献賞(コンペティション部門)
「がんばればいいこともある」(フランソワ・デュペイロン監督)
トラブルに立ち向かう肝っ玉母さんの奮闘記
●観客賞(コンペティション部門)
「ブタがいた教室」(前田 哲監督)
小学生たちが命や食の大切さに向き合う姿を描く。
・TOYOTA Earth Grand Prix
「フェデリコ親父とサクラの木」(ホセ・アントニオ・キロス監督)
スペインの小さな村で巻き起こる公害反対のんびりコメディ。
・審査員賞(TOYOTA Earth Grand Prix)
「ブタがいた教室」(前田 哲監督)
小学生たちが命や食の大切さに向き合う姿を描く。
・特別賞(TOYOTA Earth Grand Prix)
「ミーアキャット」(ジェームス・ハニーボーン監督)
砂漠に生きるミーアキャットの姿をとらえたドキュメンタリー。
・最優秀アジア映画賞(アジアの風部門)
「私のマーロンとブランド」(フセイン・カラベイ監督)
北部イラクの恋人に会うために国境を越える少女の姿を描く。
・スペシャル・メンション(アジアの風部門)
「陽もまた昇る」(チアン・ウェン監督)
「ムアラフ-改心」(ヤスミン・アハマド監督)
「生きていく日々」(アン・ホイ監督)
・作品賞(日本映画・ある視点部門)
「buy a suit」(市川 準監督)
・特別賞(日本映画・ある視点部門)
岸部一徳「大阪ハムレット」
・黒澤明賞
ニキータ・ミハルコフ監督/チェン・カイコー監督
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