クエンティン・タランティーノ×ポン・ジュノ、東西鬼才監督の対談が急遽実現!

クエンティン・タランティーノ監督(左)とポン・ジュノ監督(右)
クエンティン・タランティーノ監督(左)とポン・ジュノ監督(右)

クエンティン・タランティーノ監督とアジアが誇る韓国の鬼才ポン・ジュノ監督の対談が、10月11日に釜山国際映画祭で急遽実現した。

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釜山国際映画祭を訪れたのは初めてというタランティーノ監督。映画祭への参加は元々のスケジュールにはなかったそうで、監督は「実はマカオに滞在していて、(自作)『イングロリアス・バスターズ』と(ジュノ監督の最新作)『スノーピアサー』のキャスティングディレクターである友人のジョハンナ・レイが、『ポン監督に会わせてあげるから、釜山に行かないか』と言ってきて、衝動的に来ることになったんだ」と明かした。

『グエムル−漢江の怪物−』『母なる証明』などで知られるジュノ監督。『スノーピアサー』の公開が控えている彼についてタランティーノ監督は「ポン監督が素晴らしい映画を作る監督という話はよく聞いていたけど、『グエムル』を見たときは驚きを禁じ得なかった。『殺人の追憶』は傑作だよ。スピルバーグの作品が恐ろしくもコミカルなように、ポン・ジュノ監督の作品にもユーモアがある」と絶賛。

一方、ジュノ監督も「『パルプ・フィクション』を見て、続けてデビュー作『レザボア・ドッグス』を探して見た。耳を切るシーンは本当に美しい。結末のシーンで血まみれになった主人公の姿は圧倒的で荘厳でもあった」と話し、互いの敬意を示し合った。

また、タランティーノ監督が『グエムル』について「アメリカや他の国ではこんなおかしな家族がスターになるなんてことは理解不能」と語り、「だからこそこの作品が面白く、これこそがジャンルを再構築するということなんだ」と続けると、ジュノ監督も「あなたの映画に登場する人物たちも本当に変ですよ」と返し客席の笑いを誘っていた。

フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を映画化した『スノーピアサー』は、近未来世界を舞台に自由を求めて反乱を起こす1人の男の姿を描いたSFエンタテインメント。日本では来年2月より公開される。

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