林業をモチーフにした映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』の完成披露舞台挨拶が3月25日に東京国際フォーラムで行われ、染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、子役の升水柚希(ますみず・ゆうき)、矢口史靖監督が登壇した。
同作は、三浦しをん原作の累計発行部数35万部超のベストセラー「神去なあなあ日常」を原作にした「青春林業エンターテインメント」。高卒ホヤホヤの18歳が、ヒョンなことから携帯もつながらず、コンビニもないような山奥で林業に従事するようになるという物語。
ちょっとチャランポランな主人公の平野勇気を演じた染谷は「いつもは人を殺したり、殺されたりといった役が多いのですが、今回は、めいっぱい青春をさせてもらいました」と挨拶。
染谷扮する勇気が林業に従事するきっかけとなる美人役を演じた長澤は「私自身、矢口監督の作品が大好きで、まさか仲間に入れてもらえるとは思ってもいなかった」と感想を述べると、林業の天才で、勇気の面倒を1年間見ることになるヨキ役を演じた伊藤は「船も沈まなければ、飛行機も落ちたりしません。さわやかな林業エンターテインメントになっています」と自身の代表作である『海猿』に絡めて挨拶をし、会場を湧かせた。
一方、それぞれのキャスティング理由を尋ねられた矢口監督は、まずは染谷について「今回オーディションで会うまでは出演する映画を見たことがありませんでした。なので普段彼がどういう役をやっているかまったく知らず、とてもチャーミングで可愛い男の子が来たなと思って、笑顔と素直さが勇気役にピッタリだと思って選びました」と明かすと、その後、染谷と伊藤が出演する『悪の教典』を見たそうで、「伊藤さんとスゴイことになっていて、こういうヤツだったんだと初めて知りました(笑)」と続けた。
長澤については「映画に出てもらうのは初めてなんですけど、以前から何度かお会いし、『この人は男なのか』って思うくらいサバサバしていて、女性らしさをほとんど表に出していない瞬間しか見てこなかったんですよ」と振り返ると、「今回の役は失恋の痛手などがあって男性を近づけない役柄。そのサバサバ感を体当たりで演じてもらいました」とコメント。
また、ヨキ役を演じた伊藤に関しては「なぜこの映画の原作に惚れたかというと、ヨキというとんでもないキャラクターの魅力に惚れたから。じゃあ誰がこの役をやってくれるのかと考えたときに、海で沈みそうな船を助けたり、沈みそうな飛行機から人を助けたり」と、伊藤同様に『海猿』ネタで笑いをとると、司会をつとめたTBSの安東弘樹アナウンサーも「確かに僕も個人的には海より山が似合うと思いました。ま、TBSの人間だから言うわけじゃないですけどね」と言って会場を湧かせていた。
『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』は5月10日より全国東宝系にて公開となる。
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