替え歌で差別用語を濫発したジャスティンをウーピー・ゴールドバーグら黒人著名人が擁護
現在20歳のジャスティン・ビーバーが、14歳のときに自分のヒット曲「One less Lonely Girl」を黒人差別用語であるNワードを濫発(らんぱつ)する替え歌にして歌っている映像がネット上に流出し、謝罪を表明したが、これを受けて、黒人の有名著名人から擁護の声が上がっている。
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R&Bシンガーのアッシャーは写真投稿サイト「インスタグラム」上で「ジャスティン・ビーバーが1人の青年として荒波にもまれている様子を見てきて、自分の才能を活かし切る道ばかりを選んで来なかったことはわかる。でも、彼が人種差別主義じゃないことは明らかだ」と擁護した。さらに、「5年前の彼は世間知らずの子どもで、人種差別的な罵詈雑言がもたらす負のパワーや、それを使うことが品位を下げることを理解していなかった」が、「いま、彼は最善を尽くす機会に直面している。何百万人という子どもたちが、彼のような間違いを犯さないための反面教師になるんだ」と綴った。
オスカー女優でもあるウーピー・ゴールドバーグは「素晴らしいラップ・ソングはたくさんあって、アーティストたちは皆その言葉(Nワード)を使っている。彼らが口にするときは言葉の意味も額面通りじゃないのよ」と言い、ジャスティンについて「カナダ人だから。Nワードはカナダじゃ何の他意もない言葉なのよ」とかばう。
カナダの事情について、そこまで単純な話ではないと思われるが、アメリカではアカデミー賞オリジナル脚本賞受賞作『ジャンゴ 繋がれざる者』でもクエンティン・タランティーノの脚本にはNワードが多すぎというクレームがついたことがあり、かなりデリケートな問題。要は、当事者同士が承知の上で使うNワードと、たとえ憧憬まじりだとしても白人がこの言葉を使うことには強い抵抗や反発が出てくるものだ。それだけに大物女優やシンガーがこぞって擁護してくれるのはジャスティンにとって心強いはず。
また元ボクシング・チャンピオンのマイク・タイソンもツイッター上で、「俺はウーピー・ゴールドバーグに賛成だ。誰だって間違いは犯すし、ジャスティン・ビーバーは学んでいると信じている」と賛同をつぶやいた。
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