カンヌ国際映画祭の常連でもある河瀬直美監督がメガホンをとり、樹木希林が主人公を演じる『あん』。この映画に永瀬正敏が出演していることがわかり、共演シーンの特別映像が解禁となった。
・［動画］解禁となった永瀬正敏と樹木希林共演『あん』の本編映像
本作は作家、歌手、パーソナリティーとして幅広く活躍するドリアン助川の著書「あん」が原作。どら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎は、店で働くことを懇願する一人の老女・徳江（樹木）を雇う。彼女の勢いに押されるままに、翌日からどら焼きの粒あん作りを任せると、そのあまりの美味しさに、店がみるみるうちに繁盛していく。だがある日、徳江が昔ハンセン病を患っていたことが近所の噂になり、一気に客足が遠のいていってしまう。
今回、永瀬が演じるのは、この店の雇われ店長の千太郎。あることがきっかけで刑務所暮らしを経験し、その後、縁あってどら焼き屋の店長となった役柄だ。解禁となった映像では、樹木扮する徳江がゆでている粒あんに「頑張りなさいよ」と声をかけると、それに永瀬演じる千太郎が思わず「はい」と返事してしまうコミカルなシーンなどが収録されている。
本作出演について永瀬は「まさか、自分にお声掛けしてもらえるとは思いもしなかったので大変嬉しかったです。映画の枠を超えた何かが作品の中に息づいている気がしました」と話し、カンヌへの出品については「それはまだ何とも…。ただ、フランスとドイツが制作に入っていると聞いているので、両国のみなさんにも見ていただける機会があればいいな、とは思っています」とのコメントを寄せている。
『あん』は6月より全国公開となる。
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