ブレイク女優! キュートなルックスで注目のアナ・デ・アルマスにアジア系の躍進にも注目

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『ブレードランナー 2049』で注目を集めたキューバ出身のアナ・デ・アルマス
『ブレードランナー 2049』で注目を集めたキューバ出身のアナ・デ・アルマス

…前編「2017年のブレイク俳優/不気味なピエロを演じて話題沸騰、北欧の超イケメン!」より続く

【2017年にブレイクした女優たち】

女優ではNetflixの大ヒット・ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のイレブン役で大注目のミリー・ボビー・ブラウン。2004年生まれの13歳で、9歳の頃から子役でTV出演。1980年代を舞台にした「ストレンジャー〜」で超能力を持つ少女を演じ、世界同時配信というフォーマットも手伝って、瞬時に大スターとなった。ファッション界にもファンが多く、カルバン・クラインの「顔」に抜擢され、モデル・エージェンシーとも契約。2019年公開のゴジラ映画『Godzilla: King of the Monsters(原題)』で映画デビューする。

35年ぶりの続編として熱狂的ファンから歓迎された『ブレードランナー 2049』のアナ・デ・アルマスも、キュートなルックスと大胆な演技力で注目された29歳。キューバ出身で、自国やスペインでキャリアを重ねてから満を持してハリウッドに進出。キアヌ・リーヴス主演の『ノック・ノック』やロバート・デ・ニーロ共演の『ハンズ・オブ・ストーン』などに出演したが、ライアン・ゴズリングの恋人で切ない運命の女性ジョイ役で、大きな一歩を踏み出した。

『ブレードランナー 2049』アナ・デ・アルマス×シルヴィア・フークス インタビュー

M・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』、主演作『ウィッチ』で注目されたアニャ・テイラー=ジョイも、力強い眼差しが印象的な21歳。2018年には「ゲーム・オブ・スローンズ」メイジー・ウィリアムズらと共演の『ニュー・ミュータンツ』が公開になる。

アメリカではすでに賞レースを席巻中、日本では2018年に出演作公開で要注目なのは『君の名前で僕を呼んで』のティモテ・シャラメ。ロサンゼルスやニューヨークをはじめ各地の批評家協会賞で最優秀俳優賞やブレイクスルー賞を独り占め状態の22歳。作品自体も今後の賞レースで要注目作だが、同じく賞レースで健闘する『Lady Bird(原題)』にも出演している。

その『Lady Bird(原題)』に主演しているシアーシャ・ローナンも各映画賞で評価され、1月発表のゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門の主演女優賞候補。オスカーへのノミネートも確実視されている。もし実現すれば、23歳にして3度目のノミネート(最初は2007年の『つぐない』で助演女優賞、次は2015年の『ブルックリン』で主演女優賞)。若きオスカー主演女優誕生への期待が高まっている。

2018年はアジア系女優の躍進の予感もある。2017年12月になって突如脚光を浴びたのは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のケリー・マリー・トラン。ベトナムから移民してきた両親を持つサンディエゴ生まれの28歳。6年前から女優として活動してきたが、オーディションを勝ち抜いてローズ・ティコ役に大抜擢。ロサンゼルスのプレミア上映のレッドカーペットで感激のあまり涙する姿なども報じられた。マット・デイモン主演の『ダウンサイジング』(2018年公開)でゴールデン・グローブ賞助演女優賞候補になったホン・チャウは1979年生まれ。彼女もベトナム系で、70年代後半に祖国を脱出した両親がタイの難民キャンプに身を寄せている時に生まれた。2014年の『インヒアレント・ヴァイス』や今年大ヒットしたTVシリーズ『ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ』にも出演している。アカデミー賞での候補入りも有力視されている。彼女やケリーの活躍は、昨年からハリウッドの課題としてあげられている多様性を体現をするものであり、アメリカン・ドリームの実現でもある。

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