エプソン
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毎週末映画館に行くのが楽しみだった映画ファンの皆さん。コロナ渦で永らく家のテレビで我慢してきたものの、久しぶりに劇場に足を運ぶと「やっぱり映画はスクリーンにプロジェクターだよね」と実感していることだろう。

・ホームシネマ向け4K超短焦点プロジェクターの真打ち登場。50cm先の壁に80インチの大画面

それもそのはず、テレビは「直視型」と言って、いわばこちらに向かって来る光源を直接見ている。原理としては照明を直接見ているようなもの。

でも、マットなスクリーンで反射した光なら、大画面であっても目に優しくて疲れない。なぜならそれは、私たちが身の回りにあるものを目で認識しているのと同じ原理だから。

ただ、プロジェクターというと、壁と対面する天井に吊るイメージがあって、居住空間にマッチしないでしょ……そう考えているアナタに、いえいえテレビよりもっと色々な使い方ができるんです! ということをお伝えしたい。

今回、国内プロジェクターシェアNo.1のエプソンが発表した新作たちは、そうした使い方提案に溢れている。ここでは、その中でもとくに興味を引く2モデルをピックアップする。

白壁の手前に置いて最大120インチ

まずひとつめは、投写する壁の手前に置くだけで大画面を実現できる「超短焦点」プロジェクターEH-LS300(エプソンダイレクト価格¥240,000/税別、12月10日発売予定)だ。色はブラックとホワイトの2色をラインナップする。

通常プロジェクターで投影するには1メートル以上の投写距離が必要だが、本モデルは壁からの投写距離は80インチで46センチ。壁から本体を14.3センチ離せば良い。最大で120インチ(投写距離70センチ、壁から本体は38.3センチ)までを投写できる。

明るさもこの価格帯の一般的なプロジェクターのほぼ倍で3600ルーメン。壁に直接外光や照明が差し込むような環境でなければ、部屋をあまり暗くしなくても映像が見える明るさだ。むしろテレビの方が画面に外光や照明が反射して見にくいことも。

また、光源が一般的な高圧水銀ランプではなく、レーザーを使用していることにも注目だ。高圧水銀ランプでは、毎日テレビのように使用すると、通常2年ほどでランプ交換が必要になるが、レーザーなら寿命は20,000時間。ランプ交換することなく使い続けることが可能なのだ。

このモデルの前身として、同じエプソンから4K超短焦点プロジェクターEH-LS500が発売されているが、画質は素晴らしいものの本体が大きく、必要な投写距離も競合モデルに比べて長めだった。今回のEH-LS300は、解像度をフルHDに抑え、本体サイズと価格をリーズナブルにしたことでかなり導入しやすい納得の仕様となった。

ベッドルームシアターを想定した意欲作

続いては、同じくレーザー光源を使うことでコンパクトにすると同時に柔軟な設置を可能にしたEF-12(エプソンダイレクト価格¥125,000/税別、11月27日発売予定)を紹介する。色はブラックのみ。

このモデルは、175ミリ角の小型サイズながら、解像度フルHDを実現。しかも360度の設置が可能だ。

プロジェクターは通常のオーディオビジュアル機器と比べ、ランプ光源から発する熱を効率的に排出する必要がある。そのため、できるだけ大型のファンを配置したり放熱経路を工夫したりして、いかに騒音を外に漏らさず、映像にも熱による”かげろう”が映り込んだりしないように設計するか考え抜かれている。

しかしEF-12は、本体の縦置きしても良いと正面から謳っている。これは従来のプロジェクターでは”御法度”だった。天井に投写したければ、平面性の高い鏡で反射させたりと、ホームシアターを扱う「インストーラー」と呼ばれる職人たちの腕の見せ所でもあった。

また、WI-Fi環境と接続すればAndroid TV機能で動画配信サービスにも対応。気軽に部屋を跨いで使えそうだ。

巣ごもり時代に大画面でエンタメを家中で楽しむ

映画を真っ暗な専用室で楽しむのもいいのだが、エンタメ好きなら本編だけでなくYouTubeや音楽ライブ、イベントの様子なども会場さながらの雰囲気で体験したいところ。むしろテレビ以上に置き場所や使い方を柔軟に選べるEH-LS300やEF-12のようなモデルを使って、アナタならではの快適な巣ごもりライフをさがしてみては? (文:fy7d)