今年もっとも注目を浴びている映画と言っても過言ではない、ジェームズ・キャメロン監督12年ぶりの新作『アバター』。その記者会見が10月18日に開かれ、東京国際映画祭で来日中のサム・ワーシントン、シガーニー・ウィーヴァー、ゾーイ・サルダナ、プロデューサーのジョン・ランドーが出席し、映画について熱く語った。
会見では、『アバター』完成のため、一緒に来日することが叶わなかった監督について、「ジム(ジェームズ・キャメロン)を偉大たらしめている理由の1つが、常に自分にプレッシャーをかけていること」(プロデューサーのジョン)、「ジムは血と汗と涙、すべてを注ぎ込む監督で、映画にはそれが込められている」(サム)など、監督の魅力を伝える言葉が次々と飛び出した。
そうした中、監督が本作のために開発したカメラについてシガーニーが、「ひょっとすると映画のストーリーより、カメラの方がSFなんじゃないかと思うくらい、未来を先取りしていた」と語り始めた。
日本では、主人公が部屋に入ってきてから出ていくまでのシーンがあると、「ドアを開けるまで」「そこから冷蔵庫を開けるまで」といった具合に、細かくカット割りして撮影していく。これに対しアメリカでは、マスターショットと呼ばれる、入ってから出ていくまでの一連の流れを通して撮影し、そこから、細かくカットを割る方法を用いる。驚くことに『アバター』では、そのマスターショットを撮り終えたら、細かいカット割り撮影には、俳優が参加する必要がなかったというのだ、
「私たち俳優が、スタジオで1つのシーンのマスターショットを撮り終えると、そのシーンはそれで終わり。後日、ジムが無人のスタジオに来て、別のカメラでクローズアップや別の角度からの撮影を行っていくの。マスターショットを撮ることで、そんな撮影が可能になるなんて、本当にSFの世界」とシガーニー。
またこの日は、『アバター』情報があまりにも少ないため、「知っていること、すべてを教えてください」という質問も飛び出した。これにプロデューサーのジョンが、「みなさん、2時間半くらいお時間ありますか?」と応じ、笑いを取ると、ストーリーの詳細を語り始めた。
だが、その話があまりにも詳しかったため、隣に座っていたシガーニーに「そんなに喋って大丈夫」と突っ込まれる。すると、『タイタニック』のプロデューサーも務めていたジョンは、「『タイタニック』だって、沈没することは最初からみんな知っていたでしょう」と応じ、またしても場内を沸かしていた。
『アバター』は12月18日より全国拡大公開される。
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