10月22日に行われた『ゼロの焦点』舞台挨拶に登壇した中谷美紀が、体調不良で途中退場した。
この日は東京国際映画祭のプレミア上映で、中谷のほか、広末涼子、黒田福美、野間口徹、犬童一心監督が参加。最初に、「犬童監督という希有な監督の下、作品を作ることができました。どのように皆様に受け止めていただけるのか、とても緊張しています」と笑顔で挨拶した中谷。その後、司会者からハードな現場の思い出などについて聞かれ答えはじめたのだが、すぐに「すみません、ちょっと貧血気味で……」と苦しげな表情に。広末や監督が心配そうに見守る中、司会者にうながされ、退場することとなった。
歩くのも辛い様子だったが、集まってくれた観客に「プロとしてあるまじきこと。本当にごめんなさい」と詫び、舞台を後にした。
その後、所属事務所のホームページには、「本当にたくさんの方々が劇場へ足を運んでくださったにもかかわらず、貧血で途中退場なんて、大変失礼いたしました。少し休んだら元気になりましたので、どうぞご心配なく」という本人のコメントが掲載された。
映画は、松本清張の同名小説を映画化した作品で、まだ戦争の傷跡が残る昭和30年代を舞台に、失踪した夫の行方を追う新妻と時代に翻弄される人々の姿を描いたミステリー。出来映えについては、「見終わった後、とにかく『いい!』と思える映画」と野間口。広末も、「『いい!』と言っていただける映画です」と断言。また、「プレッシャーもあったけれど、クオリティの高さに驚き、魅了される作品です。この映画に出て、まだまだ女優を続けたいと思いました」と話し、スタッフ・キャストが命を賭けて、汗水たらして作った作品。瞬きする間もないくらい見逃せないシーンの連続です。楽しんでください」とアピールしていた。
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