女同士を対立させて得するのは…? シャロン・ストーンがハリウッドの常套手段の悪影響を指摘

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シャロン・ストーン

発言を曲解、メリル・ストリープ批判と揶揄され…

シャロン・ストーンが5月に掲載されたインタビューで、メリル・ストリープについて語った発言が1ヵ月近く経ってネット上で取り上げられ、話題を呼んでいる。

シャロン・ストーンがあの伝説のシーンの真相を語った自叙伝が話題

ストーンは3月に発表した回顧録「The Beauty of Living Twice(原題)」の宣伝のため、ウェブサイト「ZOOMER」の取材を受けた。2001年にクモ膜下出血で倒れて回復まで7年を要したこと、長年不和だった母親との和解、3人の子を持つ母親としての自分についてなどを語っている。

自著でハリウッドや社会がいかに女性同士を対立させているかについて綴ったストーンは、記者が「あなたがついにメリルと共演することになったとき」と2019年の共演作『ザ・ランドロマット-パナマ文書流出-』の話をし始めたとき、「あなたの言い方が気に入った」と話を止めた。

「『メリルがついにシャロン・ストーンと〜』でも、『私たちがついに共演した』でもないですね」と言うストーンに、記者が「(メリルは)誰もが彼女と仕事したいと思うような地位を築いたから」と説明すると、「メリルはそれを喜んでいるのかしら」と答えて、語り始めた。

「この業界は、私たちはメリルを羨み、崇拝すべきだと設定している。(俳優として)メリルだけが良いから。そして誰もがメリルと競い合わなければならない。私はメリルが非常に素晴らしい女性であり女優だと思っています。でも……」と語り始めた。「私に言わせれば、正直なところ、メリル・ストリープと同じくらい才能のある女優たちはいます。メリル・ストリープ崇拝は、ハリウッドが女性に対して行なっていることの1つ」と指摘。

「ヴィオラ・デイヴィスはメリル・ストリープに勝るとも劣らない女優です。エマ・トンプソン、ジュディ・デイヴィス。オリヴィア・コールマン。ケイト・ウィンスレットもね。でも『メリル』と言えば、誰もがひれ伏す」とストーンは言い、「私はメリルよりずっといい悪役よ。彼女だってそう言うはず。メリルは『氷の微笑』や『カジノ』ではうまくいかなったでしょう」と続けた。

さらに#MeToo運動について話題が及ぶと、「#MeTooは始まりの一語に過ぎない」と言い、「メリルにも経験はあるに違いないけれど、もしメリルがそれを話したら、彼女はメリルでいられなくなるでしょう。これまでのような仕事も得られなくなるでしょう。メリルは新しく行動を起こす人にはなれない。そうすれば仕事がなくなるから。メリルは如才ない人。それが彼女のやり方なのです」と語った。

ストーンの発言は、ハリウッドや社会がいかに女性同士を対立させるか、映画業界がメリルだけを特別扱いすることで他の才能を活かしていないことの問題点を指摘するものだったが、SNSでは、ストーンがメリルを批判したと受け取って、一部でストーンを非難する声も上がる騒ぎになった。

大騒ぎを受けて、ストーンはツイッターに「明確に言えば、メリル・ストリープは史上最高の俳優の1人です。ただ、他の人々を排除してはなりません」と投稿、改めて真意をはっきりさせた。

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