江戸時代を舞台に1組の男女の切ない恋を描いたベストセラー小説を映画化した『雷桜』(らいおう)。その主題歌が新人シンガーソングライター・舞花(まいか)の「心」に決まったと、配給元の東宝が発表した。
舞花は、今年4月にデビューしたばかりの19歳。iTunesが発表した「今年最も活躍が期待できる新人アーティスト10人」にも選ばれた期待の星で、『雷桜』の廣木隆一監督の推薦で大抜擢された。
そのコラボレーション企画として、映画に主演する岡田将生と蒼井優が出演し、廣木が監督をつとめるプロモーションビデオも製作。8月6日にその撮影が行われた。
映画シーンを多用したというプロモーションビデオのコンセプトは「現代版『雷桜』」。これについて蒼井は「現代に(蒼井と岡田が演じた)2人がいたら、こんな感じになっていたのかなという気がしないでもないです(笑)」とコメント。岡田も、「映画本編では馬で遊んでいましたが、現代に2人がいたらこのような感じで(一緒に本を読んだりシャボン玉を飛ばしたりというPV撮影のように)遊んでいるのではないかと思います」と、映画に関連した映像であることをアピールした。
また2人が曲を口ずさむシーンもあるが、岡田は「やっぱり、あんまり歌がうまくないので、恥ずかしいですね……」と歌には自信がない様子だった。このプロモーションビデオは8月下旬から公開されるという。
「心」は、男性の視点から愛を綴ったバラード。廣木監督は「まず舞花さんに映画の台本を読んでもらうところから始まり、歌詞の言葉選びについても、僕らからいくつか希望を出しました」と曲作りについて語る一方、完成作については「『叫び続けて 求め続けて』と始まるサビの部分は映画のメーセージとぴったりマッチしていて、ジャニス・ジョプリンを彷彿させてくれました」と満足した様子。岡田も「耳から入ってくる音や歌詞が心に響き、僕自身久々に目頭が熱くなり、映画の世界観を歌で表現してくれているなぁと感じました」と、出来映えの素晴らしさについてコメントした。
一方、舞花も「脚本を読ませていただいてすごく感動したので、私なりに想いを歌詞に詰め込みました。それを廣木監督とキャッチボールをしながら、映画の世界観をさらに表現できるように曲をブラッシュアップして完成しました。劇場で『雷桜』を見て、『心』を聴いて、たくさんの方にその“愛”を感じてもらえたらなと、今はとてもワクワクしています」とコメントを寄せた。
舞花の3rdシングル「心」は、10月20日リリース。また、映画『雷桜』は同月22日より全国東宝系にて公開される。
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