彫刻家イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの波乱に満ちた生涯を描いた『レオニー』。その公開記念コンサートが11月15日に東京オペラシティ コンサートホールで開かれ、キャストの吉行和子と音楽を担当したヤン・A.P.カチュマレク、松井久子監督が舞台挨拶を行った。
ジョニー・デップ主演の『ネバーランド』でアカデミー賞作曲賞を受賞したヤン・A.P.カチュマレク。この日は東京交響楽団、室内楽オーケストラが『レオニー』をはじめとした数々の映画音楽を演奏し、聴衆を魅了した。
松井監督は「この作品を通して本当にたくさんの素敵な方々と出会うことができましたが、なかでも、ヤン・A.P.カチュマレクさんと出会えたことは最高でした」と言って彼を紹介。ヤンは「日本という素敵な国を一度訪れてみたいと思っていました。今回、一番嬉しく思うのは、音楽を携え、素晴らしい作品、素晴らしい監督と共に、この作品の公開を祝福できることです」と喜びを語っていた。
一方、松井監督の前作『折り梅』にも出演した吉行について監督は「最も尊敬する女優さんで、(『レオニー』にも)どうしても彼女に出演していただきたいと思っていました。『レオニー』が完成する7年間、ずっと応援してくれていました」と感謝と敬意を口にした。
吉行は「私が演じたキクという役は、実は私のために松井監督が作ってくださった役。すごく素晴らしい方だと思います」とコメント。本作は日米合作だが「(役について)何が嬉しいって、英語を話さなくて良かったこと」と笑いをとってから、「先日、作品を拝見させていただきましたが、音楽が作品にぴったり合っていて、本当に素晴らしかった」と、ヤンの音楽を高く評価していた。
『レオニー』は11月20日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開される。
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