1971年6月5日生まれ。アメリカ、マサチューセッツ州出身。ラップバンド「マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ」のメンバーとして人気を博し、ペニー・マーシャル監督の『勇気あるもの』(94年)で演技のキャリアをスタートさせ、『バスケットボール・ダイアリーズ』(95年)に出演。ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ブギー・ナイツ』(97年)。その後、『スリー・キングス』(99年)で注目を集め、マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』(06年)、デヴィッド・O・ラッセル監督の『ザ・ファイター』(10年)でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。その他の主な出演作は『ラブリーボーン』(09年)、『テッド』(12年)など。人気テレビシリーズ『アントラージュ★オレたちのハリウッド』(04年〜11年)の製作総指揮もつとめるなどプロデューサーとしても活躍。
メガシティ、ニューヨークの大物政治家がめぐらす陰謀に、三流私立探偵が立ち向かう『ブロークンシティ』。マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの3大スターが競演の火花を散らす絶品クライムサスペンスだ。
本作で、ウォールバーグが演じるのは、政治家とある秘密を共有する元刑事。政治家から依頼された調査を行ううちに、彼の陰謀に利用されてしまうが、正義だけを武器に立ち上がる。白熱の演技を見せるウォールバーグに、映画の見どころを語ってもらった。
ウォールバーグ:幾層にも重なる展開、登場人物、ストーリーの全てに即夢中になったよ。誰が誰に何をしようとしているのか探りたくなる、読み出したらやめられない複雑なストーリーだ。これは、僕が幼い頃から父と一緒に見て育ったのと同じ類の映画なんだ。こういう作品を見て、俳優になって作品の一部になりたいと思った。ストーリーが本当に面白いんだ。
ウォールバーグ:映画の1番始めのシーンでは、彼はまだ警官なんだ。そして次のシーンでは彼が(私立探偵として)浮気調査をしながら歩き回っている。彼は今の自分に満足していないんだ。だから、大物政治家である市長(ラッセル・クロウ)に声をかけてもらって喜ぶ。市長とビリーはある秘密を持っていて、ビリーが辞職する際、市長は彼にある約束をしているんだ。そして市長から呼ばれたとき、彼は大都市に戻ってもう一度人生を変えるチャンスだと心を躍らせる。しかし、実際は違った。
ウォールバーグ:ビリーは(刑事として)いい腕を持っていた。そして、彼は市長に対して自分の才能を誇示できる機会を狙っている。もちろん、2人には過去があるわけだしね。けれど、彼が(陰謀を)掘り下げ始めると、市長は自分が失敗を犯したことに気づくんだ。ただ、その時点では市長はまだ他の手を準備している。そこでビリーは正義のために立ち上がる。彼は人に利用されるがままになっているようなタイプじゃないんだ。
ウォールバーグ:ビリーは市長を信頼していたと思うよ。選挙で選ばれた人物は正しいんだと信じていたんだ。市長はニューヨーク市民が暮らしやすい街を作っていこうとしていると思っていたんだけど……。とにかく、ビリーは市長をまっとうな人物だと信じていたんだ。
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