ひとりの女を10代、20代、40代と演じ分け…可能にしたのは魔法のような特殊メイク
#エヴァ・ユッソン#オデッサ・ヤング#オリヴィア・コールマン#カズオ・イシグロ#コリン・ファース#ジョシュ・オコナー#帰らない日曜日#映画
『キャロル』のプロデューサーが贈る眩いほどに美しい愛の物語
第88回アカデミー賞6部門にノミネートされた『キャロル』(15年)のプロデューサーが贈る最新作『帰らない日曜日』が、5月27日より日本公開される。今回、主演のオデッサ・ヤングが役作りと特殊メイクについて語るインタビュー映像が公開された。
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原作は、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロをはじめニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説「マザリング・サンデー」。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げるが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまう。
監督はカンヌ国際映画祭常連のエヴァ・ユッソン。W主演を務めるのは、今大注目の新星女優オデッサ・ヤングと大人気ドラマ『ザ・クラウン』で各賞を席巻した人気急上昇中の英国俳優ジョシュ・オコナー。
さらに『英国王のスピーチ』(10年)のコリン・ファースと『女王陛下のお気に入り』(18年)のオリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優の贅沢な共演が実現。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しい愛の物語が誕生した。
今回公開されたインタビュー映像では、主人公ジェーンを演じたオデッサ・ヤングが、役作りと特殊メイクについて語っている。数々の映画賞にノミネートされ話題のヘアメイク、ナディア・ステイシーによるメイク風景を収めたメイキングカットも収録されている。
天涯孤独のメイドであるジェーンが小説家として成功するまでの生涯を10代、20代、40代の3世代に渡り演じ分け、堂々たる演技を魅せたヤング。撮影時、22歳だった彼女が40代の女性を演じるのは安易なことではなく、プレッシャーを抱えていたと明かす。
「15、6歳から40代の女性を演じるのは初めてでしたし、撮影が始まる2週間前までは役が務まるのかどうか不安でした。感情の振れ幅が激しい本作品のような作品で、本当に才能のある人たちに囲まれて演技が出来たことは幸運でした」
そうヤングが語るように、役作りの大きな手助けになったのが、ナディア・ステイシーによる特殊メイクだ。
ステイシーは『クルエラ』(21年)で第94回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど、近年目覚しい活躍を見せている。40代のジェーンには、やりすぎず、自然体でありながら、時代の経過を感じさせる技巧を凝らしたメイクを施した。
ステイシーは「歳をとった登場人物を描くときに、ものすごく老けさせて見せる映画もありますが、人によっては老いてもあまり変わらない人もいます。ヘアメイクは、そのキャラクターにとって何が正しいかを見極めることが大切なのです」と極意を語っている。
ヤングは本映像でステイシーのさりげないメイク術を絶賛し、自分の母親とそっくりな仕上がりに驚いたという。
「特殊メイクはある意味、私を解放してくれました。多くの俳優にとって、自分の顔を忘れられることは大きな転換になります。本作の“仮面”の存在は大きな力になりました」
ヤングは、ジェーンのような難しい役どころにアプローチするには、特殊メイクが必要不可欠だったと明かしている。
『帰らない日曜日』は5月27日より劇場公開される。
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