深川栄洋監督が2つの異なる自主映画作品を連続して公開する取り組み
深川栄洋監督がミドル世代に差し掛かった夫婦を主人公に描くヒューマン・ドラマ『42-50 火光(かぎろい)』が、10月7日より劇場公開される。これに先立ち本作の予告編が解禁された。
・加賀まりこ、自閉症の息子と歩いて気付いた「通りすがりの人の視線の“冷たさ”」
自主映画からキャリアをスタートさせて以降、『白夜行』(11年)『神様のカルテ』(11年)『桜のような僕の恋人』(22年)『和田家の男たち』など映画やテレビなど数々の作品を手掛けてきた深川栄洋監督。そんな深川監督が、2019年から作り始めた2つの異なる自主映画作品を「sideA」「sideB」と称して連続して公開する取り組み=return to mYselF プロジェクトを立ち上げた。
「sideA」として発表する『42-50 火光』は、子どもの頃は売れていた42歳・女優の佳奈と、脚本家の50歳の夫・祐司、ミドル世代に差し掛かった夫婦が、不妊治療というストレス、難病で死に向かう父、問題を複雑化させる姉妹、我が儘を拗らせる親たちなど切実な問題に葛藤する姿をユーモアを交えて描くヒューマン・ドラマだ。
“子役の頃は売れていた”42歳の女優・佳奈を演じたのは、『櫻の園』(90年)の宮澤美保。そして深川がモデルとなっている、“それなりに仕事のある”脚本家・祐司役には、劇団花組芝居の桂憲一。深川監督と、監督の妻でもある宮澤が、結婚後3年の間に起きたことがベースの私小説的な作品となっている。
さらに祐司に“役者との結婚生活”についてアドバイスする女優役に加賀まりこ。佳奈の父親で、難病指定のALSを発症する徹役には柄本明。佳奈の母親、智子役に白川和子が扮している。
解禁された予告編では、「40を過ぎて夢を見る。」「50を超えてどん詰まる。」のテロップとともに、ミドル世代に差し掛かった夫婦の悲喜こもごもが綴られている。
『42-50 火光』は10月7日より劇場公開される。
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