ベン・アフレックが監督・脚本・主演の3役をこなし、銀行強盗を生業にしながらも、ある女性と出会ったことから、新しい人生を切り開こうと葛藤する男の姿を描いた『ザ・タウン』。2月2日に都内試写室でこの映画の男性限定試写会が開かれ、上映前に男の中の男として名高い竹内力が登場。トークショーを行った。
竹内は「ため息が出ました」と、この映画を絶賛。「主人公は仲間を裏切らなければいけない、女性を捨てなければいけないなど様々な葛藤を抱えている。そこは、同じ男性として相通じるものがある」と、人生の岐路に立ち、苦悩する主人公の姿に共感したことを明かしていた。
竹内自身も人生の分岐点はたくさんあったそうで、「プライドやポリシーを捨てても、前に進むためには曲げなければいけないこともある。自分もそういう経験をしてきたからこそ、何とか、今この場にいられる」と、竹内らしからぬ弱気発言で、苦労の多さをにじませていた。
司会が、より具体的なことを聞こうと突っ込むと、「自分も会社を設立して代表取締役をやってきている。俳優としてだけでなく経営者として作品を作っていきたいと思い、映画やVシネマの制作もやっているが、なかなか思い通りにいかないところがある」と語ると、気を取り直したのか「逆に言うとやりがいがある。今までは種をまいてきたので、これからは大きな作品を作っていきたい」と抱負を語っていた。
その後は観客からの質問タイム。「草食系男子をどう思うか?」と聞かれた竹内は、弱気モードから一転、「草食系男子ってのは誰が作った言葉なんでしょう、この単語は?」と、ややキレかけた口調で“草食系男子”という言葉に突っ込み。だが、否定することなく、「(それも)時代の流れ。それぞれに生き様があるように、草食系男子にもある。1度の人生ですから好きなように、人に迷惑をかけなければいいんじゃないの」と話していた。
また、「男として、これだけははずせないことは?」との質問には、「仲間に支えられて、ずっとやってきた。なので、大事な仲間たちを失わない、裏切らないこと」と力強く語っていた。
『ザ・タウン』は2月5日より丸の内ルーブルほかにて全国公開となる。
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