群馬県前橋の田舎町を舞台にした異色青春映画『前橋ヴィジュアル系』のプレミア上映会が2月28日にメルパルクホールで行われ、キャストの風間俊介、黄川田将也、杉浦太雄、藤田玲、八代みなせ、森下悠里、新城隼人、加藤和樹と、音楽を担当し出演もしているバンド・heidiの義彦、桐、コースケ、ナオ、そして大鶴義丹監督らが舞台挨拶を行った。
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本作で映画初主演を果たした風間は冒頭の挨拶で「今日、やっと映画を見ていただけるということで反応がすごく気になるのですが、今日はゆっくり楽しんでいって、いって…」と、いきなり噛んでしまい照れ笑い。「少々、上がっております。すみません」と謝ってから、「今日はゆっくり楽しんでいってください」と言い直し、大きな拍手を浴びていた。
本作は、風間や黄川田らが演じる農家の青年たちがヴィジュアル系バンドとしてプロを目指す姿を描いた物語。バッチリ決めたメイクや衣装も見どころのひとつだが、黄川田は「先端恐怖症なので、目の周りをメイクされるときはちょっと大変で、だいぶ涙を流していました(笑)」と告白。
ドラマー役の杉浦は「垂れ下がっているピアスを着けているのですが、ドラムを激しく叩くと(ピアスが揺れて)耳がちぎれそうなくらい痛かった」と言いつつも「ライブシーンは凝っているのでしっかり見てもらいたい」とアピールしていた。
一方、パンクバンドのボーカルを演じた加藤は、司会から「(衣装とメイクがすごいので)加藤さんだとは全然分からなかった」と言われ、「二面性のある役なので、見てのお楽しみにということで」と意味深な笑みを浮かべていた。
その後、ロビーで囲み取材が行われ、今度は風間と監督が登場。初主演の感想を聞かれた風間は「撮影中は主演のことは気にしていなかったのですが、だんだん実感が沸いてきました」とコメント。メイクについては「メイクをするとガラッと変わるし面白い」と結構気に入っている様子。
農家のせがれという設定なので、東京出身の風間は当初「都会っぽさが出てしまったら……」と心配していたそうだが、全くの杞憂だったようで「つなぎを着て畑に出たら、ハマっちゃって」と苦笑い。大鶴監督からも「あまりに自然で違和感がなかった」とお褒めの言葉をもらっていた。
続いて続編の可能性について聞かれた監督は「ないかな」とあっさり否定。すると風間は「ないんですか? 言われたら出る気だったんですけど」と残念そう。だが監督はやっぱり続編を作るつもりはないようで「別作品で」と応じ、お茶を濁していた。
映画のキャッチコピーは「その一瞬、本気」。これにからめて「今、本気になっていること」を聞かれた大鶴監督は「水泳」と回答。風間は「マンガ喫茶でマンガを読んでいるとき」と断言。マンガ喫茶にはよく行くそうで、今は、ビッグコミックスペリオール誌で連載中の『総理の椅子』にハマっていると教えてくれた。
映画については「温かくて格好良くて、格好悪くて。キーワードは愛すべき“ダサさ”。ヴィジュアル系ですが、汗や熱気が伝わるステキな映画です」とアピールしていた。
『前橋ヴィジュアル系』は3月12日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開される。
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