新婚なのに早くも倦怠期というカップルが、風変わりな人々に導かれ地獄旅行する様子を描いたコメディ『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』。この映画が5月14日より公開となり、新婚夫婦を演じた竹野内豊と水川あさみ、メガホンを取った本田隆一監督が新宿バルト9で初日舞台挨拶を行った。
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これまでシリアスな役柄が多かった竹野内は、「コメディ映画は初めてだったので、素直に嬉しかった」と話すも、「初めて台本を読んだとき、正直、自分でいいのかなって思った」と戸惑いも感じたという。だが「とても面白い台本だったので、これはもう踏み込んでしまえ!って思って」と、出演の理由について語った。
樹木希林、片桐はいり、荒川良々など個性豊かな共演者も見どころのひとつで、水川は、「本当に笑い上戸なので(笑)どのシーンもおかしかったのですが、撮影できないんじゃないかっていうくらい笑ったのが良々さんとのシーン」とコメント。顔が映らない撮影では、荒川を見ないよう目をつむり、笑わないようにしていたとも教えてくれた。
一方、竹野内も笑いをこらえることが多かったそうで、特に樹木と片桐のツーショットシーンでは「(笑いを)我慢できないので、テーブルの下でひざをつねったりしいました」と告白。樹木と片桐のシーンについては水川も「“勝手に3D”みたいな迫力があって、圧倒されました」と話していた。
竹野内について「クールで硬派であまりしゃべらないんだろうなっていうイメージをもっていた」という水川。だが実際は違ったようで、「優しくてゆったりしている方だったので、(劇中で演じた役柄の)信義に似ているなって」と話すと、竹野内は「役作りをしていたから」と苦笑いしていた。また竹野内も水川について「もっとクールな女性かと思っていたのですが、天真爛漫でかわいい方。女優さんとしても素晴らしい。相手が水川さんだったから、信義を自然に演じることができました」とベタ褒めするも、その直後、「これくらい褒めておけば……(笑)」と言い、イタズラっぽい笑顔を浮かべていた。
息もピッタリな2人だが、本田監督は「2人が本当に主人公の夫婦みたいだったので、無理に演出したりせず自然に撮れたなと思っています」と絶賛していた。
最後の挨拶で竹野内は、「この映画は地獄を恐ろしい場所として描いているのではなく、大切なものを再確認する前向きな場所として描いていて好きなんです。なかなか良かったと僕は思っていますので、友だちや知り合いに『案外、良かったよ』と伝えていただければ」と控えめにアピールしていた。
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