松本人志が監督3作目にして初めて時代劇に挑戦した『さや侍』。この映画のプレミア上映が6月6日に東京国際フォーラムで行われ、松本監督とキャストの野見隆明、板尾創路、りょう、國村隼、柄本時生、熊田聖亜、ROLLY、腹筋善之介が登壇した。
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本作は刀の鞘しか持たない侍と、その娘の葛藤を描いた物語。脱藩の罪で捕まった主人公の勘十郎に課されたのは、笑顔を失った殿様の息子を30日以内に笑わすことができれば無罪放免、できなければ切腹という「30日の業」。切腹にならないよう、勘十郎と娘らが、日々努力を積み重ねていく姿が描かれていく。
松本は「これは、いろいろなところでプロモーションのため、さんざん喋ってきたことだが、最初は野見さんで何かを撮ったらオモロイんじゃないかと。野見さんは追い込めば追い込むほどテンパるタイプなので、切腹をいやがりじたばたするオッサンというのを考えた。でも野見さんは演技ができないので、1人じゃ辛いと考え、子連れにしようかと。子連れ狼世代なので最初は男の子を考えていたが、女の子もあるかなと思って探していたら、ここにおられた」と企画の成り立ちを説明。
演技ができない野見の面白さを生かすため、撮影前半は映画の撮影であることも、松本が監督であること知らせず、ほとんどドッキリのように撮影したと明かす松本は、「とにかく前にいるおかっぱの子ども(殿様の息子)を笑わせろ」と指示した語る。
また松本は、ほかの出演者にも「野見さんを無視してくれとお願いした」そうで、柄本は「野見さんが足を血だらけにして1人奥の方に座っていた。すごく頑張っているなと思い、声をかけたかったが、かけちゃダメだと思い見てたら、野見さんの前を通った聖亜ちゃんが、野見さんに笑顔で手を振られても無視していた」とコメント。
りょうは「國村さんや伊武さんは声をかけにくい雰囲気を出していたので野見さんも挨拶をできなかったが、私には普通に『おはようございます』と言ってきた。それでもプイと(無視)しなければいけないのが本当に辛かった」と語ると、ROLLYも「(喫煙場所)でタバコを吸っていると、野見さんが段々と近づいてくる。そこから、毎日こっそり逃げていた」と話し、それぞれ野見に謝っていた。
その野見には、最後までまとまった台本も渡されていなかったそうで、「撮影が全部終わってから『お疲れ様でした』と花束を渡すときに、初めて台本を渡した」と松本。そのときの気持ちを聞かれた野見は「感激でした」と語っていた。
この日は松本の監督デビュー作『大日本人』がハリウッドでリメイクされることと、スイスのロカルノ映画祭に招待されることが観客に伝えられた。ロカルノではこれまでの3作品が一挙に上映されるそうで、松本は「世界一大きいスクリーンで上映してもらえる。(キャストのスケジュールが)空いていたら、みんなでスイスに一緒に行って……」と話すと、隣で聞いていた熊田は目を輝かせ「すごい行きたかった!」と体全体で喜びを表現していた。
『さや侍』は6月11日より全国公開となる。
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