松本人志が企画・監督・共同脚本・主演を務めた映画『しんぼる』。この超プレミア試写会が、8月27日に有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、松本が舞台挨拶した。
衣装のパジャマ姿で登場した松本。「こんばんわ。笑いのカリスマ、松本です今日も存分にカリスマ性を出していきたいと思います」とコメント。カラフルなパジャマについては、「8400円で売っているので、もしよろしければ……。あまり売れてないみたいですけど」とさりげなくアピール。
内容については、真面目な顔で「簡単に言うと、ほとんど『おくりびと』と同じで、キャストは『ROOKIES −卒業−』と同じなので、メチャクチャ(人が)入るのではないか」と説明。本当は、「ほとんど僕しか出てないので、僕が好きじゃない人には辛いかもしれません」とのことだが、「ニュートラルな感じで見ていただければ、楽しんでもらえるはず。撮り終えて編集が終わった時点で、もう僕のものではなくなるので、ご自由に、何度でも見てください」と語った。
事務所から、撮影中もいろいろとお笑いの仕事を入れられてしまったそうで、「もう少し休み休みやりたかった」と渋い顔。「閉じこめられてしまった男を演じているんですけど、(撮影中は)スケジュールもキツくて本当に早く抜け出したかったので、葛藤がでているはず。できれば(自分の役は)小栗旬クンにやってもらいたかった(笑)」と話していた。
この日は、釜山国際映画祭のガラ・プレゼンテーションで『しんぼる』が上映されることも発表された。ガラ・プレゼンテーションは世界的巨匠と呼ばれる監督の新作などが上映される部門で、日本人監督の作品が上映されるのはこれが初めて。司会者から、世界に羽ばたいていくことへの感想を求められた松本だが、「ちょっと考え事をしていたので……聞いてなかったです」とおとぼけコメントを返していた。
上映決定の理由については映画祭から、、ラジオ劇のように登場人物が終始ペラペラとしゃべったり、やたらと説明の多い映画など、わざわざ映画化する必要も意味もない映画が多い中、『しんぼる』は映像表現の力を感じさせてくれる作品であるという内容のコメントが寄せられた。「見せる見せられるってこういうことだろう」と締めくくられた絶賛コメントにも、「ちょっとと考え事を……」と答えた松本だが、それでも「照れくさいけど、僕の意図を分かっていただけたのかな」と嬉しそうな表情を浮かべていた。
そして最後に、「独身最後の映画になるので、楽しんで見ていってください」とコメントし、舞台を後にした。
『しんぼる』は、9月12日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。
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