藤沢周平の小説を映画化した『小川の辺』の完成披露会見が、6月7日に東京国際フォーラムで行われ、主演の東山紀之をはじめ、勝地涼、片岡愛之助、松原智恵子、藤竜也、篠原哲雄監督が登壇した。
・東山紀之が藤沢作品に再度挑戦。『小川の辺』で過酷な運命に苦悩する武士役に!
オール山形ロケで撮影された本作は、藩命により妹の夫でもある親友を討つこととなった武士の苦悩を主軸に、人の絆や家族の姿を描き出す。正論を訴えて裁かれる武士を演じた片岡は「いろんな愛の形、絆を感じていただければ」と挨拶した。
東山と片岡の壮絶な戦いのシーンが印象的だが、片岡は「歌舞伎と違って本当に木刀をぶつけながらの稽古で、暑いなか、四苦八苦しながら勉強させていただいた。東山さんとはあまり(殺陣を)合わせる時間がなかったけれど、運動神経抜群なのですぐに覚えられて、すごくやりやすかった。あのシーンを『楽しい』というのも何なのですが、すごく楽しく演じさせていただいた」と振り返った。
これを聞いた東山は、片岡が自分よりも早く稽古を始めてマスターしていたと説明してから「チクショーって(笑)。早く覚えないと負けるなと思いながら、僕も稽古を積んでいました」と負けん気をのぞかせていた。
親友ながらも対決せざるを得ない複雑な役柄だけに、片岡とは「撮影中は犬猿の仲でした(笑)」と東山。片岡が「犬猿というほどではないのですが、お互いあまりしゃべらなかったですね」と振り返ると、東山は片岡を見ながら「撮影が終わってからはよくご一緒させていただいていています。言ってはいけないことがいっぱい」と含み笑いをもらしていた。
また、東山と共演した感想を聞かれた勝地は「思った通りのイメージで、勉強になった。新聞を何紙も読んでいると聞いたので、僕も真似をして新聞を取り始めました」とコメント。松原は「休憩中もいつも立っていらっしゃって、普段から立ち姿勢に気をつけていらっしゃるんだなと感心しました」と話し、藤も「ストイックでキチっとしていてイメージ通り。でも、ご自分に対してはストイックですが、人には優しい」とべた褒め。
最後の監督も「1日1000回腹筋しているということで、僕も挑戦しましたが50回がせいぜい(笑)。普段はユーモアのある人で、人の上に立つにはこれくらい度量が広くないとダメなんだと感心しています」と大絶賛。みんなの賛辞を聞き「ありがたいです」と、あくまでも謙虚な東山に司会が「たまには疲れたりしませんか?」と突っ込むと、「もちろん疲れますよ。今もクタクタです」と笑っていた。
現在、女優で妻の木村佳乃が妊娠中の東山。今の気分について聞かれると「ごくごく普通のことが幸せで、ちょっとの幸せを大切にしていきたい」と話していた。
『小川の辺』は6月18日より山形県先行公開、7月2日より全国公開される。
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