7年に渡る宇宙の旅から、昨年、奇跡の帰還をはたした小惑星探査機はやぶさ。これを題材にした映画『はやぶさ/HAYABUSA』と文部科学省のタイアップ企画の一環として実施された全国小・中学生作文絵画コンテストの表彰式が9月24日の「宇宙の日」に日本科学未来館で行われ、はやぶさのプロジェクトマネージャーをつとめた川口淳一郎教授と、教授をモデルにした川渕幸一役を演じた佐野史郎が登場した。
・[動画] 『はやぶさ/HAYABUSA』完成披露舞台挨拶
・ 『はやぶさ/HAYABUSA』完成披露舞台挨拶
佐野は「撮影当初から堤監督より『川口教授の完全コピーを目指そう』と言われ、川口教授が普段お召しになってる洋服を制作したり、セットも小道具もリアルに再現し、内側からも外側からも、まさに完全コピーできるように頑張った」と役作りについてコメント。
「今日は作文・絵画の表彰式でお子さんたちもたくさんいらっしゃいますが、『はやぶさ/HAYABUSA』にも子どもたちがたくさん出てくる。子どもたちの目線でも描かれているので、きっと楽しんでいただけると思います。この映画を通じて、あきらめないで続けていれば夢は叶う、あきらめてしまったら叶っていたかもしれない夢も終わってしまうということを感じてほしい」と話していた。
一方、川口教授は「佐野さんとは『はやぶさ/HAYABUSA』の撮影中に初めてお会いしたが、私の髪型や洋服まで同じなので、とても驚いたし、不思議な感覚がした。今日はスーツですが、ネクタイまではかぶらないようにわざと色を変えてきました」と話し笑いを誘った。
また「はやぶさプロジェクトの成功のカギとなったのは精神力」と続けると、「なでしこJAPANと同じあきらない心が大事。本当のJAXAの職員も出ていたりするので、細かなこだわりにも注目していただきたい」と映画のこだわりについて語っていた。
表彰式後には囲み取材が行われ、佐野は「表彰を受けた小・中学生のみなさん、まずは本当におめでとうございます。子どもたちの創造力は素晴らしい。こういった創造力をもった子どもたちが映画界に来てくれたら楽しみですよね」と表彰式を振り返った。
映画については「個人的には3月に東日本大震災があり、その直後にクラインインとなったので、この映画には供養の気持ちが強く、被災地のみなさんに捧げる映画という思いが強い。この作品を見ていただき、少しでも前向きな気持ちを持っていただければ」と話していた。
『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日より全国公開となる。
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