『極道めし』は母へのラブレター。前田哲監督が映画に込めた思いを明かす
刑務所内の受刑者たちが、おせち料理の一品を賭けて、忘れられない思い出の料理について語り合う姿を描いた『極道めし』。土山しげるの同名人気マンガを映画化した本作が9月24日に公開初日を迎え、新宿バルト9で行われた舞台挨拶に、永岡佑、勝村政信、ぎたろー(コンドルズ)、木村文乃、前田哲監督が登壇した。
・『極道めし』したコメ映画祭、舞台挨拶
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劇中にはさまざまな「勝負めし」が登場し、見ていてお腹がすいてくるという本作。永岡は「朝食を抜いて来られた方には辛いかもしれませんが、これから2時間話します(笑)」と冗談まじりで挨拶。勝村は「みんなで育てた子が小学校に行った思いです」と感慨深げに初日を迎えた心境を口にした。
また、永岡は撮影中の食事について「ラーメンを最高12杯食べました。撮影を通して胃が大きくなっていたので、撮影で食べた後でも普通に弁当を食べ、3キロ太ってしまった」と振り返った。
一方、「15キロ増えた」と語ったのは、悪役の覆面プロレスラーを演じたぎたろー。「撮影に入る前に太ってくださいと依頼があり、バームクーヘンが段ボールで5箱、全部で100個送られてきて、同じ味なので苦戦した。30個は余ってしまったのでご近所に配った」と増量の舞台裏を明かした。
紅一点の木村は「フードファイターのように食べている永岡さんを見て大変そうだった」と話し、自らについては「料理を食べる側でなく、作る側だったので、美味しそうに見えるため愛情を込めて何杯もラーメンを作りました」と話していた。
最後に前田監督は「今まで母親に美味しかった、ありがとうと言ってこなかったので、母親に対する思いから、母へのラブレターとして作った」と映画に込めた思いを語ると、「『極道めし』というタイトルですが、一般的に食事を作ることが多い女性の方や、大切な人と一緒に見てほしい」と映画をアピールしていた。
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